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土光敏夫に学ぶ「利他の心」③ 臨調の委員、宿泊費、車は支給されず

Japan In-depth / 2023年10月10日 18時0分

当時臨調スタッフで、のちに総務庁長官となった山本貞雄は、「土光さんのためならと、全員がんばりました」と振り返っています。





「土光さんのためなら」。まわりの人にこう言わせるリーダーシップ。私は臨調の主要メンバーだったウシオ電機会長、牛尾治朗に聞きました。ウシオ電機の牛尾治朗と言えば、財界屈指の論客と知られています。小泉内閣の経済財政諮問会議のメンバーとして構造改革を訴えてきました。





私が土光敏夫のことで取材すると、牛尾は昔を思い出してくれました。牛尾は当初、週3時間ぐらい時間で大丈夫ということで、臨調の仕事を始めました。しかし、2カ月後には週20時間、3カ月後には週30時間と臨調に費やす時間は急増しました。そして基本答申の審議に入る9月になると、70時間を超えてしまいました。経営者としては、本業がおろそかになります。 





悩んだ牛尾は、臨調の委員辞任の意向を伝えようと、土光の部屋を訪れました。そんな牛尾に土光は何と言ったのでしょうか。





トップ写真:イメージ(本記事とは関係ありません)出典:Lane Oatey/Blue Jean Images/Getty Images




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