1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

中国で子供にマイコプラズマ肺炎流行

Japan In-depth / 2023年11月30日 23時0分

北京市衛生委員会は、マイコプラズマ肺炎は3〜5年で小さなピークを迎えるが、2023年は感染拡大の「ビッグイヤー」だと指摘した。


11月21日、北京小児病院の李豫川外来部長は、同病院の内科の1日平均患者数は7000人を超え、病院の収容能力をはるかに超えると述べた。


他方、武漢市金銀潭病院小児感染症科の文丹寧主任は、今年は一般的にマイコプラズマ肺炎に感染した子供の症状が重く、2〜3日の発熱で肺炎になる可能性があると指摘した。


『潮ニュース』の報道(e)によると、今年9月と10月、四省限界センター病院を含む衢州(くしゅう)市の3つの主要な病院では、マイコプラズマ肺炎の子供の患者数は、前年同期に比べて17.8倍だったという。現在、同肺炎は同院の小児科外来における呼吸器感染症の中で感染率が最も高く、現在77人の小児が入院しているが、マイコプラズマ肺炎が60%以上を占めているという。


11月24日、台湾の衛生福祉部疾病管理署の羅一鈞副所長は、インタビューの中で、中国のクラスのインフルエンザは5週連続で急上昇しているが、同国の公式情報はインフルエンザウイルスの2~30%にすぎず、他の病原体を明らかにしていないことが最大の問題で心配だ(f)と述べた。


また、羅副所長は、中国は各病原体の割合や大人と子供の流行傾向を発表していないので、WHOの懸念を理解できるとも語っている。


ところで、WTOは、パンデミックの際にも繰り返し強調された「呼吸器疾患のリスクを減らすための対策」を推奨(g)している。


具体的には(1)患者との距離確保、(2)症状が現れたら自宅で安静にする、(3)必要に応じて検査や治療を受ける、(4)マスクの着用、(5)屋内の換気、(6)適宜の手洗い等の従来の方式にとどまる。


〔注〕


(a)『VOA』


「WHOが中国に小児集団肺炎に関する更なる情報提供を要請」


(2023年11月23日付)


(https://www.voachinese.com/a/who-statement-on-reported-clusters-of-respiratory-illness-in-children-in-northern-china-20231122/7366449.html)。


(b)『NIID国立感染症研究所』


「マイコプラズマ肺炎とは」


(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/503-mycoplasma-pneumoniae.html)。


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください