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「高岡発ニッポン再興」その118 「グリーン車に乗るな」“師匠”の教え

Japan In-depth / 2023年12月13日 7時0分

アイワイバンク銀行は、提携した金融機関から手数料をもらいます。大事なポイントは、提携する銀行を増やすことです。安斎さんは、全国の金融機関に出向き、コンビニATMの利便性を訴えたのです。そして、金融機関にとっても、自分たちがATMを設置するより、経費を節約できるとメリットを強調したのです。トップセールスが実り、開業3年目で黒字となったのです。その後、コンビニATMは急拡大しています。









▲写真 イメージ(本文と関係ありません)出典:MIXA Co. Ltd./GettyImages





安斎さんといえば、もともと修羅場をくぐった日銀マンとして知られています。アジア通貨危機の時は、アジア担当理事。アジア危機が日本に波及しないように、さまざまな手立てを打ちました。





日本、いや世界が注目したのは、日銀の信用機構担当理事だった時の仕事ぶりです。当時、日本は金融不安の真っただ中でした。自民党は参議院で過半数を割り込み、「ねじれ国会」だったのです。 





安斎さんは、金融システム不安を払しょくするためには、大手銀行に公的資金の注入が必要と考えていました。そのため、与野党の政治家に根回ししました。日銀マンは、お公家集団と言われていましたが、安斎さんは異例の行動派だったのです。





そして、1998年10月、「金融早期健全化法」と「金融再生法」が成立したのです。銀行に公的資金を投入し、経営難の銀行を「一時国有化」することが可能となったのです。安斎さんは「マーケット全体の信頼を得るため、公的資金は必要」だと訴えたのです。そして、経営難だった日本長期信用銀行(長銀)は、特別公的管理を申請したのです。つまり経営破たんしたのです。





破たんした長銀のトップを引き受ける人はいません。安斎さんはその長銀の頭取になりました。その後、ATM銀行の社長となったのです。今は、セブン銀行の特別顧問を務めながら、東洋大学の理事長をしています。





「グリーン車に乗らない」。それは、「小さなことのようで小さなことではない」と安斎さんは言います。政治家は市民の信頼が第一なのです。私は安斎さんの教えを守って、政治活動に邁進します。





トップ写真:イメージ(本文と関係ありません)出典:Jeremy Lim /GettyImages




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