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ニューヨークでM1.7の弱い地震「爆発か!」一時騒然

Japan In-depth / 2024年1月5日 17時0分

(ご興味がある方は以下のリンク地図の拡大表示を参照されたい。アメリカ地質調査所のレポート)





アメリカ東海岸在住の人々の地震に対する意識は驚くほど低い、と思う。地震の経験が皆無である人々も多い。





手前味噌で恐縮だが、その昔、阪神大震災の時に、アメリカ人の意識調査のテレビのインタビューで50人程度、街頭のニューヨーカーに話を聞いたことがあったが、その中で「ニューヨーカーの殆どは地震を経験したことがない」という結論に衝撃を受けた。





その時、地震のイメージも聞いてみた。





「地割れが起こり、人々は飲み込まれ、この世の終わり?というイメージ」という人が多かった。





思い出すのは2011年8月23日。





東海岸ヴァージニア州を震源とするマグニチュード5.8の地震が発生し、その時はニューヨークでも揺れが感じられ、大パニックとなった。





以下の動画はその時、官公庁街から飛び出てきた数万人の人々。





2011NY地震.mp4





手錠をかけられたまま建物を飛び出してきた裁判所の被告や、被疑者もいた。ニューヨークで地震を感じるのはかなり珍しい、とは言え、このときの震度は2未満だったが、ストリートは大パニック。





当時、この話が日本で報道された時「震度2でパニクるニューヨーカー」は、日本人からすればかなり滑稽に映ったと思う。





だが、実際は、地震に対する意識の違いだけでは済まされない深刻な問題もはらんでいる。





ニューヨークは戦災で街が焼け出されたようなこともないので、100年以上も前の建物がかなりの数が現役で使われている。





前回の記事にも書いたが、古すぎるニューヨークのインフラは大変な危険をはらんでいる。市民はそれを知っていて、ちょっとしたことがきっかけで建物全体が崩壊する、生き埋めになるかもしれない、と、人々は潜在的な恐怖を抱いている。





ニューヨークは歴史的に街が壊滅するような地震に見舞われたことがない。よって、建物なども、大きな地震が起きないことを前提で作られており、奇抜だが、素人目に見ても脆弱なデザインの建物や、100階建て以上の建物も多く、これらは、日本ではまずありえないような設計になっている。









▲写真 2つのタワーがブリッジでつながっているアメリカン・コッパー・ビル 。片方のタワーが折れ曲がった特徴的な意匠(2021年3月9日米・ニューヨーク市のマンハッタン・ミッドタウン)出典:Gary Hershorn/Getty Images









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