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鮎川義介物語⑫日産、満州進出の背景に反財閥

Japan In-depth / 2024年1月20日 18時0分

満州への投資については、関東軍と星野ら満州国幹部は三井財閥の大番頭の池田成彬など旧来の財閥にも打診していました。しかし、関東軍の中では、反財閥の意見が根強かったのです。三井と立憲政友会、三菱と憲政会。その癒着関係は伝わり、軍部や一般大衆は反発していたのです。テロや労働争議、小作争議が絶えなかったのです。





星野や岸は、「革新官僚」と呼ばれていました。資本家を抑え、統制経済を目指していたのです。





こうした状況下、鮎川はうってつけでした。鮎川率いる日産は、株式を公開して資金調達しています。旧来の財閥に比べ、公共性があったのです。





「日産の株主は5万人以上いるので、日産はより多くの人々に恩恵を与えることができる。旧来の財閥よりは、日産のほうがいい」という考えが支配的となりました。





(⑬につづく。①、②、③、④、⑤、⑥、⑦、⑧、⑨、⑩、⑪)





トップ写真:南満州鉄道本社(20世紀初頭 中国・満州)出典:Culture Club / GettyImages




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