トヨタに「文春砲」一体、なにが?
Japan In-depth / 2024年2月24日 10時20分
そして、2023年12月、トヨタは突如、週刊ダイヤモンドを名誉毀損で訴えたのでこれまた驚いた。(以下HPより)
「当社は、12月6日、真実と異なる内容により当社の名誉を毀損する報道について、株式会社ダイヤモンド社とその関係者を提訴いたしました。
昨今、一部のメディアにおいて、著名な人物や組織に対しては、杜撰な取材や臆測による揶揄や誹謗中傷、名誉毀損も許されるとするかのような風潮も見られますが、名誉毀損に対する社会の意識が年々高まる中、著名な人物や組織に対する報道においても、一定の節度や倫理が求められるべきと考えております。
この度、報道を受ける側の立場から、健全な報道のあり方について声をあげ、このような問題について一石を投じることに繋がればとの想いもあり、今回、提訴に踏み切りました」。
正直、どの記事を指しているのか書いてないので、どの記事が名誉毀損に当たるのか、不明だ。しかし、トヨタほどの会社がメディアを訴えるのは極めて珍しい。一体誰が主導しているのか、と正直誰もが思ったろう。(もっとも2023年1月Nidecもダイヤモンドを訴えている)この件も大手マスコミは無視した。
ダイヤモンド社との訴訟の詳細は、いずれの法廷で明らかになっていくだろうが、トヨタは文春とも全面対決に動くのだろうか。今後の注目点だ。
自動車業界を取り巻く環境は急速に変化している。ここ数年の極端なEV礼賛、急すぎたEVシフトが環境面から見直されつつあり、PHEVやHEVに一日の長があるトヨタを評価する声が出始めているのは事実だが、5年後、10年後、トヨタが世界一であり続けるために今やるべき事は多い。BYDをはじめ、中国自動車メーカーの台頭は決してあなどれない。
過去最高益を享受する中、トヨタは無論勝ち残りのための打つ手はすべて打っていると信じたいし、それを疑うものではない。しかし、昨今のトヨタの周囲で起きているさまざまな事象を見ていると、巨大な組織の中でなにかが起きているのだろうかと思ってしまう。
現在進行形のトヨタvsメディアの構図が、トヨタの経営にどんな影響を与えるのか、気になる。
トップ写真:記者会見を行うトヨタ自動車 豊田章男会長(2024年1月30日 愛知県名古屋市)出典:Tomohiro Ohsumi/Getty Images
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