トランプ陣営の対日政策文書とは その7 故安倍氏のアメリカへの要請
Japan In-depth / 2024年3月12日 13時4分
以上のように安倍晋三氏はこのアメリカ向けの論文のなかで、アメリカ政府が台湾有事に対して、必ず台湾を軍事支援するという明確な態度をとることを促したのだった。つまり現行の台湾関係法を根拠とするアメリカ歴代政権の曖昧政策は中国の台湾への軍事侵攻を激励することになってしまう、という率直な警告だった。
安倍氏はこの論文で以下の個人的な体験をも強調していた。
「私は日本の首相として中国の習近平国家主席と会見したときは必ず、習主席に対して明確に、日本側がいざという際には尖閣諸島を守るという強い意思を誤認すべきではない、ということを告げてきた。日本の尖閣防衛の意思には揺るぎがないという中国側への通告だった」
安倍氏の中国共産党政権の侵略の野望に対するこのような言辞や行動は国際的にみても、まさに模範だったといえよう。この戦術はインド太平洋の他の諸国の指導者たちにとっても、台湾に対する中国の圧力が増した場合の将来の規範として採用されるべきである。
(その8へつづく、その1、その2、その3、その4、その5、その6)
トップ写真:G20サミット初日、中国の習近平国家主席を招く故安倍晋三元首相(2019年6月28日大阪府)出典:Kim Kyung-Hoon - Pool/Getty Images
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