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頑張れNHK!「ニュースーン」物足りないぞ

Japan In-depth / 2024年4月4日 11時8分

頑張れNHK!「ニュースーン」物足りないぞ




安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト





【まとめ】





・NHKの午後のワイドショー「ニュースーン」、4月に始まる。





・その日の大きなニュースをもっと深掘りを。





・もっとNHKのリソースを惜しみなく投入してもいいのでは。





 





4月になり、鳴り物入りで始まったNHKの午後のワイドショー、「午後LIVE ニュースーン」。





先月放送された予告編を見て感想を書いたが、どうやらあまりNHKの中の人には響かなかったようだ。





基本、なんの手直しもなく、ほとんど予告編の構成を踏襲して放送されている。





さて、きょう4月3日は大きなニュースが二つあった。一つは台湾の大地震であり、もう一つは静岡県川勝平太知事の突然の辞任表明問題だ。





■ メインニュースの取り上げ方





民放は、メインのニュースは一点豪華主義で、多くの時間を割いて放送する。事前に準備していた特集や、その他のニュースは仮に中継車が出ていようがいまいが、ボツにするのは当たり前だ。





ニュースーンも、もちろん、台湾、川勝知事、両方とも取り上げていた。





まず台湾地震だが、ニュースーンより、民放の扱いの方がぶ厚かった印象だ。具体的にいうと、民放の方が津波警報が出た沖縄の様子を多めに放送していた。ローカル局の記者やアナウンサーが空港や海岸に近いリゾートなどに行き、中継で現地の様子を伝えるといった具合だ。





NHKはというと台北支局長と中継で結んでやりとりしていたが、現場からの中継はなく、今ひとつ臨場感に欠けた。台湾のテレビの放送を流していた方がよほど現場の惨状が伝わっただろう。台湾各地にNHKの協力スタッフはいるだろうから、被災地に近いところからの声も流せたはずだ。自然災害の時は基本的に現場の情報を一刻も早く流すべきで、そういう意味から今日のニュースーンの中継は物足りなかった。。





また、日本の視聴者にとって今すぐ知りたいのは、沖縄の情報だ。民放は空港にリポーターを派遣し、春休みで沖縄に来た人たちの混乱ぶりや、地元の人たちの津波に対する恐怖などを、うまくすくい取り放送していた。それに比べ、ニュースーンの現地リポートは、民放に比べあっさりした印象だった。せっかくの取材力を今ひとつ活かせてない感じがした。





また、川勝静岡県知事辞任問題にも同じ感想を抱いた。民放含め、どこも知事による入庁式での職業差別発言が辞任の原因などとしていたが、もちろんそんなことは理由の1つに過ぎず、3日15時過ぎの会見で知事がいみじくも言っていたように、リニア新幹線が「大きな区切りを迎えたこと」が辞任の理由となっていることは明らかだ。





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