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原宿に銭湯!?東急プラザ原宿「ハラカド」内に「小杉湯原宿」誕生

Japan In-depth / 2024年4月19日 23時23分

もはや銭湯という名がそぐわないような、なにか別の存在のような気がしてくる。





小杉湯は隣に、「小杉湯となり」という会員制シェアスペースを擁する。湯上がりにくつろいだり、仕事や食事をしたりすることを目的に作られた。1階が「食堂のような場所」、2階が「書斎のような場所」、3階が「ベランダ付きの個室」、となっている。





「街に開かれたもう一つの家のような場所」と称しているところからも、単に食事をしたり、ちょっと仕事したりする、都心のこじゃれたカフェやコワーキングスペースとは異質だ。





「街のお風呂」である小杉湯と一体となり、人と人が緩やかにふれあう場を作りたいのではないか、そんな気がする。高円寺という街にふさわしい、東京が忘れた、昭和の古きよき文化を再定義しようとしているのではないか。





■ 「小杉湯原宿」





前置きが長くなった。





その小杉湯が神宮前交差点に今月17日にオープンした新商業施設、東急プラザ原宿「ハラカド」の中に2店目となる「小杉湯原宿」を開業したのだ。









▲写真 東急プラザ原宿「ハラカド」ⓒJapan In-depth編集部





原宿に銭湯?と思う向きもあろうが、まずは「小杉湯原宿」をのぞいてみた。





真っ白なタイルが気持ちいい。壁いっぱいに広がる富士山の絵が目を引く。お風呂の大きさ・形は男女ともほぼ同じとした。高円寺の小杉湯で愛されている「ミルク風呂」と、熱湯、水風呂を交互に入る「温冷交互浴」を楽しめる。洗い場は9つ、2〜3人用の内気浴スペースがある。









▲写真 小杉湯原宿入り口 Ⓒ小杉湯





株式会社小杉湯平松佑介社長は、「高円寺の街に根ざし、愛されてきた小杉湯を本気で次の100年も残したいと思っている」という。





そのために、「企業やデベロッパーなどの民間企業・行政が”街の銭湯”という文化に共感し、経済的評価がつくモデルが必要がある」とも。





こうした小杉湯の想いに共感した東急不動産と、企画・設計段階から3年以上の月日をかけ開業にこぎつけた。









▲写真 株式会社小杉湯平松佑介代表取締役 ⒸJapan In-depth編集部





■ チカイチ





興味深いのは、小杉湯原宿のある「ハラカド」地下1階のフロアだ。銭湯を取り囲むように、なにやらいろいろな商品が並んだりしている。この場所が「チカイチ」と呼ばれるスペースだ。実はここ、小杉湯がプロデュースした「銭湯を中心とした街」なのだ。コンセプトは、「素のまま、そのまま」。「“素”に出会える場所、“そのまま”でいられる場所」、という想いを込めた。





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