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ガザ紛争、誰が統治するかがポイント

Japan In-depth / 2024年6月11日 13時45分

 今週は移動中につき、欧米から見た今週の世界の動きはお休みするが、最後に定番のガザ・中東情勢を書いておこう。先週はネタニヤフ首相がバイデンの示した停戦提案を受け入れないと「今度は(ガンツの如き)連立内穏健派閣僚が離脱しかねないのも事実だ」と書いたが、実際に先週末、ガンツ前国防相は戦時内閣から離脱した。


●ガンツはガザでの戦闘終結後の統治計画策定をネタニヤフ首相に求めていたが、拒否されていたので、辞任は想定内だった


●一部には、ガンツの離脱でネタニヤフ首相の戦時内閣は「機能不全になり、戦闘の先行きにも影響を与えそう」とも報じられたが、ネタニヤフ首相はそれほど軟な男ではない


●連立政権を壊したくないネタニヤフ首相はまだクネセット(議会)の過半数を維持しているので、超強硬保守派閣僚数名が閣内に残ればとりあえず生き残るはずだ


●合意案は今も交渉中だろうから、仮に妥結するとしても、かなりの時間がかかるはず、内容はどれもキワモノだから必ず「悪魔は詳細に宿る」からだ


●繰り返すが、最終的には、第三段階で、誰がガザを統治するのかが最大のポイントになる


●これが決まらない限り、まだ楽観は禁物、「期待すると裏切られる」のが中東だから、今週も期待しないで待つことにしよう


 今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。


トップ写真:イスラエルのエルサレムで開催された第21回LGBTQエルサレム行進のスタート地点でスピーチするベンジャミン・ガンツ下院議員。2023年6月1日。出典:Photo by Alexi Rosenfeld/Getty Images


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