【都知事選、本当の争点】⑤どこ行った?!東京大改革 誰も知らない蓮舫さんの実績
Japan In-depth / 2024年6月23日 22時11分
大臣時代は、その活躍が目立った。本領発揮。「すべての政府系の公益法人が関連する事業につきましては、横断的な見直しを行い、平成22年度、まだ未執行の予算、あるいは平成23年度の概算要求などに反映することを行政刷新会議としても確認いたしました」(内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年6月15日発言)、「独法の「溜まり金」につきましては、利益剰余金等の形で各独法にたまっている資金、いわゆる内部留保なんですが、この内部留保については算定基準を民間企業並にしていただき、再精算をお願いしています。」(内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成22年6月18日)といった大臣時代の発言からうかがえるのは、大臣の主導力である。
ここまで専門性を持って組織を主導できる議員はあまりいない。事業仕分けを発展させた「行政事業レビュー」は現在も制度としてビルトインされた。そこは成果と言っていいだろう。たった7か月の間に実にいろいろなことをやっている。「1位じゃダメなんですか」といった言葉を切り取られて注目を浴びたが、蓮舫さんの本質的な問い、合理的、論理的なチェックによって、多くのことが明らかになった。そして、政権時には独立行政法人へのお金の使い方に対する各省庁のガバナンス強化の法案を出したり、言葉だけでなく、行動した。
▲写真 講演会にて(筆者撮影)
■ 実績は他の議員と比較してどうか
・政府の問題をわかりやすく可視化する
・質問で本質論を提起し、政府から情報を引き出す、疑問を投げかける
・しっかりチェックし、事業費の内訳、その根拠を確認する
・論理的かつ合理的な思考で、相手に疑問を投げかける、問題提起をする
これらは政治家に期待される当たり前の行動ではあるが、蓮舫さんはこうした行動で数々の政府の問題を明らかにしてきた。他の議員と比較しても、そのまじめな姿勢や調査力は、政策評価と行政改革の専門家である筆者から見ても、なかなかやるなと思っている。
派手なパフォーマンスを見せる人というより、調査に基づいて勉強してきた、堅実なまじめな実務家。政党や政府機関の組織のトップとしてのマネジメント力やリーダーシップはヒアリングなどをしないと判断はつかないのでここでは書かないが、1議員として事務所を引っ張り、調査能力を結果で示してきた。これまでの政治家としての実績は客観的に見て評価していいと思う。
<注>本文は筆者の専門家としての意見であり、公平中立に評価したものです。これらの意見は、所属組織には関係ありません。
(つづく。①、②、③、④)
トップ写真:蓮舫候補(2024年6月19日東京都千代田区日本記者クラブ)出典:Yuichi Yamazaki - Pool/Getty Images
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