長崎平和祈念式典、イスラエル招待せず 欧米なら「反ユダヤ主義」
Japan In-depth / 2024年8月6日 23時0分
さて、米大統領選では、ハリス候補は24時間以内に伴走者(running mate副大統領候補のこと)を決めなければならない。アリゾナ州のケリー上院議員、ペンシルベニア州のシャピロ知事、ミネソタ州のワルツ知事の3人に絞られたと報じられたままだが、どうなることか。人選に失敗すれば、ハリスはモメンタムを失いかねない。
それよりも大きなニュースが先週あった。ハマースの政治部門トップがイラン新大統領就任式出席のため滞在していたテヘランで爆死し、ほぼ同時期にヒズボッラなど親イラン武装勢力のリーダーが何故か相次いで死亡しているのだ。これはイスラエルの仕業だと誰もが思うが、テヘランの事件についてイスラエルは沈黙を守っている。
ではイランは何をするかだが、その前に、欧米から見た今週の世界の動きを見ていこう。但し、今週は夏枯れである。
7月6日 火曜日 米豪2+2会合
7月7日 水曜日 タイ憲法裁判所、野党「前進党」の解党を求める請求につき判断
8月8日 木曜日 インド中銀、金利を決定
8月11日 日曜日 パリ五輪終幕
最後にいつものガザ・中東情勢だが、焦点はハマース指導者をテヘランで殺害されたイランの対イスラエル報復措置の、時期、対象、目標の場所、使用する兵器等の詳細である。それで、イランが対イスラエル、対米本格戦闘も辞さない覚悟か、従来同様可能な限り、戦闘のエスカレーションを回避しようとするかが推測できるからだ。
いずれにせよ、ネタニヤフは今もハマース壊滅という最終目標を諦めておらず、恐らく11月まで現在の方針を変えないのだろう。トランプが勝てばゲームは変わるし、仮にハリスが勝っても今まで通りで良いのだから・・・。ネタニヤフにとって停戦を急ぐ理由はない。本当に停戦したら、ネタニヤフ自身の政治責任が問われるだけだ。
いずれにせよ、本当に戦線拡大を望んでいるのはハマースで、実はイスラエルもイラン、ヒズブッラも望んでいないはずなのだが・・・・。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きは今週のキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
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