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アスリートとGPL1受容体薬

Japan In-depth / 2024年8月24日 17時0分

カール氏は「年齢を重ねると、自分ひとりではできないことが出てくる。健康を維持してきたけど、この歳になると、やはり少しは助けてもらわないとね」と、クリーブ氏は「とても気分がいいです。よく眠れます。鏡で自分の姿を見たり、プールに入ったりしているときなど、本当に気分がいいです」「全体的に体調が良くなった」と笑顔で語ります。





ただし、現役アスリートは使用について注意が必要です。





●体重調整のためにGLP1受容体薬を利用するアスリートへの注意





GLP-1は、運動の持久力、骨格筋リモデリング、食欲に影響を与えるホルモンです。習慣的な運動でGLP-1の反応が高まり、空腹感が減ることが報告されています(6)。さらに運動とGLP-1受容体作動薬を合わせると、インスリン感受性と膵臓のβ細胞の機能が改善します。





また、急激な運動や短期持久力トレーニングによって GLP-1 の分泌が増加し、骨格筋のリモデリングを通じて身体持久力が向上します(7)。ただし空腹を感じなくなることで、ランニングの前後に十分なエネルギーを摂取していないと、脱水になる可能性があります。アスリートでこの薬を検討している人は、医師に確認すべきです。





●米、約100万人がGLP1受容体薬の新規ユーザーに





さて、GLP1受容体薬を始めたのはルイス兄弟だけではありません。7月22日Annals of Internal Medicine誌(8)によると、2011年から2023年までの約4500万人のアメリカ人の医療データを分析したところ、その期間中に約100万人がGLP1受容体薬の新規ユーザーになったそうです。





研究者らは、肥満だが糖尿病ではない人々の間で、これらの薬の新規処方が2倍に増加していることを発見しました。ただし、米国ではセマグルチドが、女性、白人、BMIが30以上の肥満を示す人に不釣り合いに処方されていることも明らかになりました。





ちなみに、イーライ・リリーはデンマーク製薬大手ノボノルディスクとともに肥満治療薬を販売していますが、両社とも前例のない需要に供給量が不足しています。そんな中、米国ではフェイク痩せ薬が氾濫しています。





●フェイク痩せ薬に注意





2024年3月、イーライリリーは、FDA認可の本物の医薬品であると偽る偽製品に「深い懸念」を表明しました (9)。全米薬剤師会は、偽造品を含むオゼンピックのような薬を違法に販売しているウェブサイトを数千件特定したと述べています(10)。高価格と品薄により、このようなサイトは消費者にとって魅力的です。多くの患者さんは、これらの製品に何が含まれているかを確認する方法がありません。





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