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【立憲民主党代表選挙】2 野田佳彦氏「政策分析」と「人事評価」

Japan In-depth / 2024年9月12日 11時0分

・⽇本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中で、平和国家として専守防衛に徹し、我が国固有の領⼟・領海・領空は断固として守り抜く。国境の離島管理を適正に⾏うとともに、「領域警備・海上保安体制強化法案」を成⽴させ、尖閣等の警備にも万全を期していく。外国資本による⼤量の遊休地等の買い占めといった事態が⽣じないよう、国内の⼟地管理も強化していく。

【出典】野田よしひこの政策





尖閣についての言及、外国資本による土地買収などへの警告は「さすが保守」といったところだ。





第三に、「地方自治の強化」という分権構想を提示している。人口減少が急激に進んでいること、将来展望が描けないことへの問題意識であろう。過去に「地方自治」「地方分権」など政策業界では非常に注目をあびたキーワードではあったが、大阪で成功を収める日本維新の会にその政策的立場・主導的な立場を奪われていた感があった。そこに対しても言及し、「東京と地方の格差に起因する諸課題」という問題認識を持っている。





課題は、首相としての経験、そこで気づいたこと、思ったこと、問題意識が反映されているようには思えないことである。ガバナンス改革も含めてもっとあるだろう?という期待からの意見である。





また、「新しい公共」という旗、民主党政権がこれまでの「日本社会」に対して提示していたものをリバイバルのような形で提示している。しかし、「インパクト国家」、「公益⽬的の投資(「インパクト投資」)を促すための仕組みをはじめ、市場経済の発展と社会課題の解決を両⽴する、新たな社会システムを構築する」というのはよくわからない。





また、「多様性を認め合う共生社会」と掲げ、「他者に対して寛容で多様な意見や価値観を包摂する社会」と言っているが、社会政策、公共政策で当たり前の価値観として理解されていることであり、具体的な政策への落とし込み、具体化が十分ではない。そのほか、「仕組み」「システム」を提案しているが、その設計図はあいまいだ。





◆ リーダーシップ・人事評価





筆者は人事評価の専門家として「政治家の人事評価」などを提起してきた。ここで、「首相の人事評価」を考えたい。総理大臣の「能力」「成果が出せる行動特性(コンピテンシー)」は以下になる。





◆1.未来の方向性を示せる、共有できる





◆2.組織マネジメントができる





◆3.決断・意思決定ができる





野田さんをこの視点で細かく見ると以下のようになる。









▲図 筆者作成





直接知るわけではないが、謙虚さ、慎重さなど人間的な深みを感じる人物でもある。しかし、総理大臣時代のアドバイザーなど人事面で疑問も多い。課題はあるけど頑張ってもらいたい。野田さんに期待したい。





トップ写真:国連総会で演説する野田佳彦首相(当時)2012年9月26日アメリカ・ニューヨーク 出典:John Moore/Getty Images




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