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カマラ・ハリス候補はカメレオン政治家か その1 支持率が急上昇

Japan In-depth / 2024年10月1日 23時0分

 ではまずハリス候補に光を当てよう。


 ジャマイカ出身の経済学者の父、インド出身の医学者の母はともにアメリカへの移民だった。アメリカの人口動態ではインド系はふつう黒人とはみなされないが、ジャマイカ出身者は本来はアフリカ系が多いということからハリス候補も黒人とみなされる。


 カリフォルニア州オークランド市生まれのハリス氏はいま59歳、黒人に人気のあるワシントンのハワード大学やカリフォルニア大学で法律を学び、法律家となった。2004年には生まれ故郷に近いサンフランシスコ市の地方検事となった。2011年からはカリフォルニア州の司法長官を務める。この地位は州当局の検事のトップとみなされる。


 ハリス氏はこの間、民主党支持の政治活動に加わり、2016年の選挙ではカリフォルニア州選出の連邦議会上院議員選に出て当選した。上院議員職は翌2017年1月から務め、19年には翌年に迫った大統領選挙にも名乗りをあげた。民主党の予備選で立候補したわけだが、バイデン氏ら他の候補に圧倒され、短期間で撤退した。


 ところがそのまた翌年の2020年、バイデン氏がトランプ前大統領を破って大統領に当選すると、ハリス氏を副大統領に任命したのだ。2021年1月に第49代副大統領に正式に就任したハリス氏はアメリカの歴史でも初めての女性、しかも少数民族出身の副大統領としてデビューした。


 ハリス氏は2014年に法律家・実業家のダグラス・エムホフ氏と結婚した。ユダヤ系のエムホフ氏は弁護士だがエンターテインメント関連の会社経営でも成功した富豪である。エムホフ氏の前妻との間の子供2人をハリス氏が育ててきたともいう。


(その2につづく)


*この記事は雑誌「月刊 正論」2024年10月号に掲載された古森義久氏の論文を一部、書き直して転載しました。


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