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あなたは大阪・関西万博のコンセプトを知っているか?①【日本経済をターンアラウンドする!】その28

Japan In-depth / 2024年11月1日 10時44分

 









【出典】EXPO2025グリーンビジョン(2024年版) p 35


その他、色々意見交換をさせてもらったが、なかなか博覧会協会事務局も頑張っていたというのが筆者の印象である。改めて思ったのは、私含めて多くの人に「誤解されている」「正しく意義が伝わっていない」ということであった。


 


□ 万博のコンセプト:Peopleʼs Living Lab(未来社会の実験場)


 









【出典】2025年日本国際博覧会協会(博覧会協会) 事務局前にて筆者撮影


正直、現在までのところ「意義が理解されている」と明確に主張するのは、ちょっと難しい万博。まず、意義を若干具体化した「コンセプト」から確認したい。コンセプトとは、企画・広告などで、全体を貫く基本的な観点・考え方のこと。 大阪・関西万博のコンセプトは「Peopleʼs Living Lab(未来社会の実験場)」である。万博の会期前から多様な参加者がそれぞれの立場からの取組(例えば、健康・ 医療、カーボンニュートラル、デジタルをテーマにしたもの等)を持ち寄り、SDGs達成に資するチャレンジを会場内外で行う構想である。未来社会をただ考えるだけでなく、行動することによってリアルに描き出そうという試みが、本万博の最大の特徴となる。


 









【出典】HPより


大阪・関西万博を新たな技術やシステムを実証する「場」と位置づけ、多様なプレイヤーによるイノベーションを誘発し、それらを社会実装していくための巨大な装置としていく。これは、単なる博覧会ではないのだ。


・イノベーションで社会問題解決をはかる


・技術を社会実装する


時代の動きを踏まえて実証実験を進め、世界・社会の問題解決に寄与していくためのビジネス、人々の生活に貢献するというとても素晴らしい「場」を、そうした機会を提供しようというのである。しかも、単なるお披露目場ではない。関係者の中での「共創」、顧客との「共創」など多様な主体が様々な形で「共創」でき、「イノベーション」が生まれる「実験」場なのである。


しかし、こうした「実験」場を準備するのは1つの企業や団体では難しい。新規サービスや新規事業の実証実験が最近増えてはいるが、多くの企業ができるわけでもない。そうした状況を打破すべく、万博はそのための「場」を用意してくれるわけだ。大企業でもない筆者の所属団体にさえチャンスを与えてくれている。オープンに開かれた「オープンイノベーション」を提供しているのだ。こうした姿勢には感銘を受ける。


SDGs社会活動を行いたい!といった熱い「気持ち」のある市民の方はぜひ「共創」プロジェクトを提案したり、参画したりしてもらいたい。


(その2につづく)


トップ写真:大阪・関西万博のロゴの前を通る女性(2023年10月23日、大阪)


出典:Photo by Buddhika Weerasinghe/Getty Images


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