「真の敗者」はバイデン氏(上) 「再トラ」ついに現実に その1
Japan In-depth / 2024年11月9日 16時41分
と明言した人が二人いた。
一人は経済アナリストの森永卓郎氏で、個人的にトランプ氏はあまり好きではない、としながらも、ハリス陣営は、
「女性初、アジア系として初、ということを強調しすぎではなかったか。そういうことに反発する層は結構多いのですよ」
「デリケートな問題なので、マスコミはあまり言及しませんが」
などと語っていた。
結果論ではあるが、かなりの程度まで正鵠を得ていたと言える。
もう一人は(個人攻撃だと思われては不本意なので、実名を出すのは差し控えるが)、民放のある老コメンテイターが、
「今度もトランプは圧勝する」
と断言したが、この人のドヤ顔はあまり見たくないな、と思った。
今度も、と言うのは、8年前にもトランプ氏の当選を的中させたからだが、その根拠は、
「民主党政権が2期8年続いたから、今度は共和党が勝つ番」
というだけのことであった。さらにさかのぼること数年、ギリシャの経済破綻が取り沙汰されていた時、この人は民放のキャスターだったが、ちょうどボージョレー・ヌーボーの解禁時期であった時期で、その話題に触れつつ、
「来年の今頃、ユーロはあるかな」
などとのたまわったのである。
「ドイツのように働くことを美徳としている人たちの国と、ギリシャみたいな国とが同じ通貨を使うこと自体、無理がある」
というのがその根拠であったらしい。あまりのことに、私は『国が溶けて行く ヨーロッパ統合の真実』(電子版アドレナライズ)という著作の中で当該の主張を論難し、
「この老キャスターがご存命の間は、ユーロ崩壊はない」
と記しておいた。4年前にトランプが再選を目指してならなかった際には、どのような発言をしていたか、詳しく知りたいものだ。
さらには、こんな話もある。
前に本連載でもちらと紹介させていただいた、YouTubeの『世界ミステリーch』という動画サイトを通じて知ったのだが、英国レスター大学で教鞭を執るセレナ・ウィズダム女史が、古代メソポタミアの「内蔵占い」で、今次の大統領選挙を占ったという。
羊の肝臓を煮て、表面に現れる模様で吉凶を占いというもの。紀元前3000年頃からバビロニアを中心に広まった占いで、現在のイラクで発見された粘土板に、模様の見方、すなわち占いのノウハウが書かれていたのだとか。
もともと彼女の専攻は古代メソポタミアの民俗宗教で、占いは公開講座に人を集めるための方便として「実演」するようになったのだが、今では、彼女の研究のメインテーマとなっているのだとか。なんでも、この占いで8年前にトランプ氏が当選すること、4年前には再選を果たせないことを、いずれも的中させただそうだ。
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