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「HPVワクチンキャッチアップ制度」諦めるのはまだ早い。今からでも間に合う!

Japan In-depth / 2024年11月18日 9時0分

ただし、1回目の接種が遅くなると2回目・3回目のスケジュールがタイトになるため、なるべく早めに接種を開始することが推奨されている。





具体的に説明すると、1回目の接種が11月30日になった場合、2回目を接種できる日が年末の12月30日以降となる。医療機関の休診で接種が1月以降にずれ込んだ場合、3回目の接種を3月末までに終えることができない。仮に、2回目を12月28日までに接種できたとしても、3回目を無料で接種できる期間は3月28日から31日までとなり、日程的に非常にタイトになる。すでに11月も中旬を過ぎており、無料キャッチアップ接種を利用したい人はなるべく早く医師に相談することをお勧めする。





また、どうしても4カ月で3回接種することが難しい場合は、2回まで無料で接種するという方法もある。その場合、3回目は有料で接種することになる。その場合の費用は参考までに、厚生労働省は4月以降の公費による補助がない場合の接種費用は、2価ワクチン(※1)および4価ワクチン(※2)では3回接種で約4〜5万円、9価ワクチン(※3)では3回接種で約8〜10万円と案内している。詳しくは医師に確認してもらいたい。





■ キャッチアップ制度延長は?





HPVワクチンは打つ回数が3回と多く、しかも間隔を空けなくてはならないため、接種を終えるのに4〜6ヶ月かかる。キャッチアップ制度は、この年末年始を挟むことから、人によっては3回を来年3月末までに終えることができない人が多数出てくる可能性がある。





こうしたことから、自治体によっては接種費用助成を独自に3回目のみ延長するところも出てきた。宮崎市は、令和6年度中に2回接種を受ければ、3回目の接種費用は令和7年度末まで市独自で助成するとしている。





そもそもキャッチアップ制度をよく知らない人も多い。厚労省の調査では対象者の半数近い人が同制度を知らないと答えたという。新聞やテレビが積極的に取り上げている印象もない。周知が不十分なまま同制度を終えてしまえば、対象者のかなりの数が、無償ワクチン接種の機会を逃すことになる。





そうした懸念から、産婦人科医の中からは、同制度の延長が必要だとの声も上がる。「この制度を知っていたら、打ったのに」。そんな後悔を多くの人がしないように、政府は制度の延長を検討すべきではないか。





※1     2価ワクチン(サーバリックス)





70%の子宮頸がん(16、18型)などのヒトパピローマウイルス感染症を予防するワクチン。





※2     4価ワクチン(ガーダシル)





70%の子宮頸がん・肛門がん(16、18型)、尖圭コンジローマ(6、11型)などのヒトパピローマウイルス感染症を予防するワクチン。





※3  9価ワクチン(シルガード9)





90%の子宮頸がん(16、18、31、33、45、52、58型)、尖圭コンジローマ(6型、11型)などのヒトパピローマウイルス感染症を予防するワクチン。





参考:





HPVワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~|厚生労働省





9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について|厚生労働省





トップ写真:イメージ:本文とは関係ありません





出典:KTStock/ Getty Images Plus





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