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持続可能なスキーリゾートへ:ニセコ東急 グラン・ヒラフ「エースゴンドラ」などに100億円超投資

Japan In-depth / 2024年12月3日 0時28分

▲写真 エースゴンドラⒸJapan In-depth編集部





本格的スキーシーズン前だというのに、ゲレンデ周辺には、すでに多くの海外スキーヤーやスノーボーダーが滞在しており、11月30日のゲレンデ開業が待ちきれない様子だった。









▲写真 取材に来たオーストラリア人のジャーナリストⒸJapan In-depth編集部





こうしたなか、東急不動産株式会社取締役執行役員丹下慎也氏は、エースゴンドラ開業セレモニーで、「グランフラフ誕生から20年の節目に新ゴンドラを開業できたことを大変嬉しく思う」と述べた。そして、昨今話題となっているオーバーツーリズムに触れ、「生活弊害もやってくるという複雑な思いでいらっしゃるのではないかと推察している。こういった課題については皆様と連携しながらしっかり向き合っていきたい」と述べ、グランヒラフを持続可能な観光地にしていく考えを強調した。さらに、「ニセコがグローバルブランドとして輝き続けるように我々も地域の皆様と共に歩み、微力ながら地域コミュニティを守ることに尽力していきたい」と決意を語った。









▲写真 東急不動産株式会社 取締役執行役員 丹下慎也氏ⒸJapan In-depth編集部





また、東急不動産株式会社ウェルネス事業ユニットホテル・リゾート開発企画本部 グループリーダー 課長 野末貴史氏は、スキーリゾートが抱える夏場観光客が減る問題、いわゆる繁閑差について、「何かしらの解消のお手伝いを我々もしていきたい。やはり観光資源をうまく活用しながら提供するとともに、事業者さんや町と協力しながら、オールシーズンリゾートを一緒に作っていきたい」と述べた。









▲写真 東急不動産株式会社ウェルネス事業ユニットホテル・リゾート開発企画本部 グループリーダー 課長 野末貴史氏ⒸJapan In-depth編集部





具体的にはこの夏に行なわれたフェスティバル、「ニセコひらふグリーンパーク」などの取り組み例を上げ、今後も継続していきたいとした上で、「皆様を巻き込みながら大きな観光コンテンツになっていければよい」と述べた。









▲写真 ニセコヒラフグリーンパーク 2024 提供:東急不動産





最後にわすれてならないのは、東急不動産グループの脱炭素の取り組みだ。当スキー場を含む、東急スノーリゾート7スキー場の使用電力は、100%再生可能エネルギーに切り替えが完了している。





また、雪を使った温度差発電にも取り組んでいる。発電の際生まれる熱は融雪に利用でき、雪国の消雪コストを大幅に削減することができると期待されている。





さまざまな課題を解決しながら、国際スキーリゾートの先進モデルとしての地位を固めたいニセコ地区。様々な課題を解決していくプロセスを今後も取材したい。





参考:ニセコで「積雪発電」お湯も電気も融雪も





トップ写真:エースゴンドラⒸJapan In-depth編集部




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