「2025年は“ヤマタノオロチの年”アンシャンレジームを打破する」玉木雄一郎衆議院議員
Japan In-depth / 2024年12月25日 14時56分
一方、来年は選挙イヤー。夏には東京都議選、参院選が控える。衆議院で過半数割れした与党は、参院選の過半数死守が大命題となる。当面、石破政権が続くとの見方が大勢を占める中、予算が通り本会議が終わってから、政局は流動化するのか。衆参同時選の可能性もささやかれる中、来年の政局について聞いた。
前回の衆議院選挙、議席数を4倍の28に伸ばし、617万票を獲得するという躍進を遂げた国民民主党だが、反省が残る部分があるという。それは「獲得議席の1割である3議席を他党に譲った」ことだ。次回の参院選では「しっかりと候補者を擁立し、受け皿を作ってパワーをつけて、納税者の立場に立った政策を推進できる力をつけたい」との決意を語った。一方、参院選公募に応募している人は急増しているという。現在、公認候補者については「約300人から公募が来て見切れないので、年末年始集中して見ます」と述べた。
また参院選に際して、日本維新の会からの共闘の呼びかけに否定的な見方を示した、と言われている件については、「戦いの土俵」の違いが要因であると言う。「協力的でないのではなく、一人区の勝負より、全国区と複数区で確実に議席を増やしていく」のが国民民主党の選挙戦略であり、一人区で他党と選挙区調整したり、予備選をするメリットはあまりない、との考えを示した。
また今後の選挙について、玉木氏は「与野党のマジョリティ政党が過半数を占めることは恒久的にないんじゃないか」との考えを示した。様々な党が乱立する中で、特に中道勢力は重要な役割を果たすとして、さらなる党勢拡大を目指している。
2025年は巳年である。まさに「ヤマタノオロチ(八岐大蛇:日本神話に登場する八つの頭と尾を持つ巨大な大蛇)」のように、各党が乱立して競争する年になるだろうと玉木氏は予測した。
来年をどのような年にしたいかという問いかけに対し、玉木議員は自民党など変わらない組織を「アンシャンレジーム(旧体制)」と表現、「蛇は脱皮しながら新しく生まれ変わっていく。逆に脱皮しないと死んでしまう」と述べ、旧体制を打破し、常に新しい自分たちを求める姿が大切になるだろうと、決意を新たにした。そのうえで、「日本を引っ張っていく巳年にしたい」と締めくくった。
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©︎Japan In-depth編集部
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