ケネディ暗殺事件などの真相解明なるかトランプ大統領、機密文書解禁命じる
Japan In-depth / 2025年1月28日 11時0分
事件から50年の節目、2003年当時、調査委員会メンバーのうち唯一健在だったフォード元下院議員(後の大統領)は、筆者の取材に対し、「委員会は一致して、オズワルドの単独犯行を結論づけている」と断言、陰謀説については、「あったかもしれないという憶測にすぎない」と退けた。フォード氏はそれ以上の具体的な根拠に言及することはなかった。
■ 遺族も疑念抱くR・ケネディ氏暗殺
JFKの5年後に暗殺されたロバート・ケネディ上院議員は、故大統領の実弟。
その政権で司法長官を務め、旧ソ連による核ミサイル持ち込みをめぐって米国と旧ソ連が対峙したキューバ危機では、実質的な補佐官として、兄大統領を助けた。
ジョンソン政権登場後に政権を離れて、ニューヨーク州から上院議員(民主党)に選出され、68年の大統領選予備選開始直後、ジョンソン氏の突然の撤退表明を受けて急遽、出馬宣言した。
6月、カリフォルニア州予備選での勝利宣言を行った直後、会場のロサンゼルスのホテルで撃たれた。
犯人は、ケネディ議員のイスラエル寄り政策に不満を持つ24歳のパレスチナ系移民の青年で、終身刑を宣告されたが、直後から、兄の事件同様に、「ほかにも銃を発射人物がいた」「容疑者は前に立っていたが、致命傷は背後の傷だった」などの目撃談が伝えられていた。
1960年代の人気女優、マリリン・モンローを検視した著名な検視官、トーマス・ノグチ医師も、ケネディ氏の衣服に付着していた火薬などから、「犯人は別人」と主張、物議を醸していた。
発足したばかりのトランプ政権で、厚生長官に指名されたロバート・ケネディJr氏は、故議員の次男。2017年に服役中の犯人に面会した際、「あなたが犯人とは思わない」と伝えたといわれる。
長女で、メリーランド州の元副知事、キャスリーン・ケネディ・タウンゼント女史も「再調査が必要」とコメント、捜査結果に納得していない遺族の動向が論議を呼んだ。
■ キング牧師犯「ほかに真犯人いる」
キング牧師暗殺は、R・ケネディ議員の2か月前の68年4月。
黒人の権利を向上させた功績で1964年にノーベル平和賞を受賞した師は、集会出席のためにテネシー州メンフィスを訪れていたところを滞在中のホテルで撃たれた。
ジェームズ・レイという40歳の男が逮捕され、99年の刑を宣告されたが、〝真犯人〟を名指しするなど、一貫して犯行を否認し続けた。
キング師の夫人や長男らは、その主張を支持。連邦政府に対して、再調査を働きかけてきた。レイは事件からちょうど30年がたった98年、テネシー州の刑務所で死亡した。
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