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【海外発!Breaking News】浜辺を散歩中に愛犬が発見 クジラの体内で生成された“海のお宝”(英)

TechinsightJapan / 2023年10月17日 21時0分

【海外発!Breaking News】浜辺を散歩中に愛犬が発見 クジラの体内で生成された“海のお宝”(英)

このほどスコットランド在住の男性が海沿いを散歩していたところ、一緒にいた愛犬が近くにあった岩のような塊を見つけて駆け寄った。愛犬が見つけたのは、“海のお宝”と呼ばれるクジラの排泄物で、過去には3億円を超える価格での購入希望者が現れるほど貴重なものだった。英ニュースメディア『WalesOnline』などが報じている。

スコットランド南西部エアシャー州に住むパトリック・ウィリアムソンさん(Patrick Williamson、37)は先日、近くのアーバイン・ビーチを愛犬と一緒に散歩していた。ボールで遊びながら歩いていた愛犬は突然、大好きなボールを放し、浜辺に打ち上がっていた海藻の上に何かを見つけて走り寄った。

愛犬が見つけたのは、白っぽいグレーをベースに黄色い模様が入った、岩のような見た目をした塊だった。しかし漁師であるパトリックさんは、これがクジラの体内で生成された“龍涎香”、英語名で“アンバーグリス(ambergris)”であると分かった。



龍涎香はマッコウクジラの腸内に発生する結石で、マッコウクジラがよく食べるイカやタコの硬い顎板(上下のアゴにあたる部位)が、消化されずに含まれていることが多い。マッコウクジラが消化できなかったエサを結石として排泄したものと考えられているが、その生理的機構などは不明な点が多いという。

ロンドン自然史博物館は、消化できなかったイカの顎板などから内臓を守るために、結石として排泄しているのではないかと推測している。また、龍涎香は嘔吐されたものと考えられているが、排泄物と一緒に体外へ排出しているのではないかと考える研究者もいるという。

クジラから排出されたものではあるが、龍涎香は良い匂いを放つことから香料として使われる。しかし発見するのが難しく貴重であり、高値で取引されることから“海のお宝”と呼ばれたり、水より比重が小さく海面に浮くため“浮かぶ金塊”という別名も持つ。

「見たことはありませんでしたが、アンバーグリスが何であるのかは知っていました」と話すパトリックさんは、貴重なお宝の可能性があるその塊を自宅へ持ち帰り、重さをはかると5.5オンス(約156グラム)だった。2020年11月にはタイの浜辺で、重さ約100キロの巨大な龍涎香が発見されていたこともあったが、パトリックさんが見つけたものはそれほど大きなものではなかった。しかし、約100キロの龍涎香には3億円以上での購入希望者が現れたこともあり、小さなものでも高値で取引される可能性が高い。

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