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【海外発!Breaking News】時速160キロ超、飲酒運転のポルシェが宙を舞い転覆 同乗者死亡(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2023年11月5日 11時15分

【海外発!Breaking News】時速160キロ超、飲酒運転のポルシェが宙を舞い転覆 同乗者死亡(米)<動画あり>

米ワシントン州で今年9月末、中国出身の女(26)がポルシェを時速160キロ超で運転して事故を起こし、同乗していた男性が死亡した。女は当時、飲酒運転だったとみられており、先月に「危険運転致死傷罪」の容疑で逮捕状が出されていたが、すでに中国に飛び立った後だったという。最近になって公開された動画とともに米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

ワシントン州キング郡ベルビューで9月30日午前4時頃、中国出身のティン・イエ(Ting Ye、26)が運転していたポルシェ911(2020年製)のコントロールを失い、道路脇のコンクリート製バリケードに衝突した。

当時の交通カメラの映像では、ポルシェが白い煙を上げながら90度回転し、横滑りの状態でバリケードに衝突しているのが分かり、宙で何度か回転すると転覆したという。

その後の調査で、ティンは幹線道路を時速160キロ超(100マイル)で運転していたことが明らかになっており、事故から約45分後に駆けつけた救急隊は「ティンから強烈な酒の臭いがしていた」と語ったそうだ。



一方で同乗者のヤバオ・リューさん(Yabao Liu、27)は現場で死亡が確認され、ティンは当時、取調官に対して黙秘権を行使したまま、シアトルのハーバービュー・メディカル・センター(HMB)に入院した。

ところがティンは意外にも軽傷で、10月6日に退院するとカナダのバンクーバーから越境し、10月9日に中国に飛んでいた。



当局は当時、「重傷を負ったティンの退院はまだ先だろう」と信じて疑わなかったうえ、HMBがティンの退院を当局に知らせなかったそうで、キング郡の検察局が逮捕状を発行したのはティンが中国に飛んだ2日後だった。

検察局はティンを「危険運転致死傷罪」の容疑で起訴し、200万ドル(約2億9900万円)の保釈保証金を設定していたが、出国後ではどうすることもできず、このケースはアメリカ合衆国司法省に委ねられた。しかし、もし出国前に逮捕状が発行されていたら、ティンは裁判所の許可なしでワシントン州を出ることもできず、パスポートも取り上げられていたはずだったという。



ワシントン州では通常、危険運転致死傷罪には懲役6年半~8年半が科せられるが、米国と中国の間には犯罪人引渡し条約の締結がないため、中国はティンの身柄を米国に引き渡す義務はないそうだ。ただ今後、ティンが犯罪人引渡し条約を終結しているヨーロッパの国などに旅行した場合には、米国に身柄が引き渡されることも十分あり得るとのことで、ベルビュー警察署の広報担当者セス・タイラー氏(Seth Tyle)はこのように述べている。

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