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【海外発!Breaking News】約千円で購入しドアストッパーとして使われていた胸像、4億円超の価値が判明(英)

TechinsightJapan / 2023年11月11日 18時21分

【海外発!Breaking News】約千円で購入しドアストッパーとして使われていた胸像、4億円超の価値が判明(英)

スコットランドで長い間人々から忘れられ、ドアストッパーとして使われていた胸像に、250万ポンド(約4億5000万円)以上で買い取るという申し出があった。約90年前にわずか5ポンド(約910円、現在の価値で約7万7000円)で購入され、物置に眠っていたこの胸像をめぐり、高額で売って町に利益を還元するか、それとも歴史的作品として美術館に保存するかで意見が割れている。イギリスの公共放送『BBC』などが報じた。

胸像を管理しているスコットランドのハイランド評議会は、国際オークション会社の「サザビーズ」を通じて、海外の個人バイヤーから250万ポンド(約4億5000万円)以上の買い取りオファーを受けたという。評議員たちは10月30日の会議で、売却の可能性やその他の選択肢について話し合った。そして、胸像の将来について公開協議を行うという結論に達したそうだ。

フランス人芸術家エドメ・ブシャードン(Edmé Bouchardon)によって制作されたこの295年前の胸像は、18世紀のスコットランド北部にある地方行政区画ハイランド地方の議員であり、地主でもあったジョン・ゴードン卿(Sir John Gordon)がモデルとなっている。ゴードン一族は、同地方でインバーゴードン町を築いた名士だ。

裕福な家庭に生まれたジョン卿は、18歳か19歳の時にヨーロッパ大陸を旅行し、イタリアのローマでエドメに出会った。建築家の息子だったエドメは当時30歳で、彫刻家としてのキャリアを切り開こうとしていた。ジョン卿の胸像は、エドメの初期の作品の一つだ。エドメはその後、フランス王室のために彫刻を制作し、その才能を開花させ、18世紀初頭の最も偉大な彫刻家として称賛されるようになった。エドメの作品は、パリのルーブル美術館やニューヨークのメトロポリタン美術館などに収蔵されている。

これほど著名な彫刻家の作品の存在が明らかになったのは1990年代後半のことで、インバーゴードン町議会管区長の歴史的な礼服とチェーンの行方を探していた時だった。

当時、インバーゴードン・コミュニティ評議会のメンバーだったマキシン・スミス地元議員(Maxine Smith)は、物置の中に探し物があるかもしれないと聞き、数人の関係者と物置に向かい、そこでドアストッパーとして使われていた胸像を見つけたのだ。

胸像の発見から数年後、持ち主を見つけ出す作業が行われ、1931年に同町北部のキンディースで行われたオークションで、インバーゴードン町議会がこの胸像を購入したことを示す文書が2019年に発見された。この購入は、庁舎に飾ったら見栄えがするだろうと考えて行われたものだったという。しかしある時点で、他の不要になった議会備品と一緒に物置に収納されたようだ。

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