【海外発!Breaking News】ロボット点検中の男性、アームに押し潰されて死亡 野菜の箱と間違えて誤作動か(韓国)
TechinsightJapan / 2023年11月10日 5時0分
作業効率を改善し、生産性を向上させることが可能な産業用ロボットは便利な反面、操作を誤ったり安全対策を怠ると重大事故を引き起こす。韓国の配送センターで今月7日、ロボットの点検していた男性がアームに押し潰されて死亡し、衝撃が広がっている。韓国ニュースメディア『中央日報(중앙일보)』などが伝えた。
韓国、慶尚南道南部に位置する固城郡の農産物配送センターで7日午後7時45分頃、産業用ロボットの点検をしていた40代の男性Aさんがロボットに押し潰された。Aさんは事故当時、ロボットのセンサーを確認中だったという。
現場に駆けつけた消防隊員は油圧工具を使い、約5分でアーム先端のコの字型の挟持部を切り落としたが、Aさんは搬送先の病院で死亡が確認された。
事故を起こしたロボットは、ベルトコンベアに載って運ばれてきたパプリカが入った箱をパレット(荷物を載せる荷役台)に移動させるようプログラミングされており、Aさんは点検中に突然、ロボットのアームでつまみ上げられ、ベルトコンベアの間に顔と上半身を挟まれて押し潰された。
ロボットはAさんを野菜が詰められた箱と勘違いして誤作動したとみられており、近くで別の作業をしていた50代の同僚Bさんが叫び声を聞いて助けようとしたが、アームは微動だにしなかったという。Bさんはその後、ロボットの電源を切って救助を要請したが、Aさんの命を救うことはできなかった。
ちなみに同センターで扱うパプリカや他の商品のほとんどは日本などに輸出され、2019年からは1台約1億3千万ウォン(約1500万円)のロボット2台が稼働していたという。ロボットは数日前からセンサーの誤作動が続いていたそうで、警察は現場の安全管理体制に問題はなかったかなどを含め、事故の詳しい原因を調査している。
なおこのニュースには、「点検中のルールが順守されていなかったのだろう」「ロボットはまだ完璧ではないということ。ロボットが私たち人間の仕事を奪うまでにはまだ時間がかかるだろう」「ロボットは人間と野菜の箱を区別できなかったのでしょう。でもなぜ押し潰したのか?」「衝撃的」「ロボットが感情を持つようになるまでそう時間はかからないだろうね」「こんな死に方は嫌だな」「かわいそうに。家族にも同情するよ」といったコメントが寄せられている。
ロボットが人間を襲う事故は過去にも起きており、ロシアでは昨年、チェスの大会中に7歳少年が対戦相手のAIロボットに指を骨折させられる事故が起きていた。
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