1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

【海外発!Breaking News】国際宇宙ステーションの外で作業していたクルー 工具バッグをうっかり手放し宇宙のチリに(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2023年11月16日 5時0分

【海外発!Breaking News】国際宇宙ステーションの外で作業していたクルー 工具バッグをうっかり手放し宇宙のチリに(米)<動画あり>

今月1日、国際宇宙ステーションの船外で作業をしていたクルーが、船内に戻る際に工具の入ったバッグを落としてしまったことをNASA(アメリカ航空宇宙局)が報告した。現在、このバッグは宇宙空間を漂っており、その場所も追跡できているという。双眼鏡などを使えば地球からもそのバッグを確認できる可能性があることを、米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。

このほど国際宇宙ステーション(以下、ISS)の船外で作業を行ったのは、NASA宇宙飛行士のジャスミン・モグベリさん(Jasmin Moghbeli)とローラル・オハラさん(Loral O'Hara)だ。2人は船外において、太陽を追跡して発電を行い、ISSに電力を供給する太陽電池の部品を取り替えるメンテナンス作業を行っていた。

この他に、通信用の電子装置を取り外して収容する作業もあったが、船外で活動できる時間が迫ってしまい、この作業は行えなかった。そして6時間42分にわたる作業を終えた2人が船内に戻ろうとした時、工具の入ったバッグが誤って手から離れてしまった。このバッグは2人のもとから遠く離れてしまったため回収することができず、NASAは“紛失した”と報告している。



幸いなことに、紛失したバッグは以降の作業に必要なものではなかった。ISSの外に設置したカメラが宇宙空間を漂うバッグの位置を捉えており、宇宙管制センターがその軌道予測を行った。その結果、今後ISSに接触する危険性は低く、ISSやクルーに危険はないとした。

天体事象に関する情報を掲載しているウェブサイト「EarthSky」によると、このバックは現在、地球の軌道上を移動しているという。バッグは非常に明るく、実視等級(肉眼、またはそれと同様な感度をもつ装置で見た場合の星の明るさの等級)は約6等級とされている。この等級では肉眼で見るには暗すぎるが、双眼鏡を使えば地球からも観測できる可能性があるそうで、バッグが地球の大気圏に入って崩壊してしまうまでの数か月間は観測ができるとされている。



欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士であるメガンヌ・クリスチャンさん(Meganne Christian)は今月5日、自身のXアカウントで、工具の入ったバッグがジャスミンさんの手から離れていく瞬間を捉えた動画を公開した。その投稿には、日本人宇宙飛行士の古川聡さんが、富士山上空を漂っていたバッグを見つけたのが最新の目撃情報であると書かれている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください