【エンタがビタミン♪】押切もえ、新作小説発表に「嬉しくて胸が一杯」。その筆力に阿川佐和子も「ずっと書き続けて」。
TechinsightJapan / 2014年12月24日 19時25分
雑誌『AneCan』の専属モデルとして知られ、昨年小説『浅き夢見し』で作家デビューした押切もえが、このたび新作小説を発表した。この新作短編小説『抱擁とハンカチーフ』(80枚)は、今月22日に発売された『小説新潮』1月号に掲載されているが、同誌には林真理子氏、角田光代氏、筒井康隆氏らの短編小説も収められている。錚々たる人気作家と並んで掲載され、押切も「嬉しくて胸が一杯です」と感激している。
昨年発表した書き下ろし長編小説『浅き夢見し』も好評だった押切。彼女の筆力は確かで、「ずっと書き続けてほしい」と阿川佐和子氏に絶賛されたほどだ。
前作『浅き夢見し』では25歳の売れないモデルの女性が主人公で、モデルの世界を中心とした内容となっており、押切にとって自身が精通しているジャンルとも言える。だが、新作『抱擁とハンカチーフ』は「自分の才能に疑問を抱く41歳の画家・彩未が、前夫である人気画家や、16歳になる娘や8つ年下の青年との関係に悩みながら新たな絵の創作に向かっていくというもの」で、画家という職業や主人公が離婚経験者で子供がいることなど押切自身とはかけ離れている設定だ。前作発表時のインタビューで、第二作についてもすでに構想があり「『浅き夢見し』とはまったく別のものを考えている」と話していた押切だが、その通りになったようだ。
このような設定は押切にとって難しい挑戦なのではないかと思えるが、新作を担当した編集者は「彩未は、押切さんとは年齢も境遇も違う女性なのに、その心理や悩みや成長を具体的なエピソードで語り切って、見事に小説として完成させました」「人物造形や物語の構成の巧みさは、『小説新潮』の編集長が舌を巻いたほど。文章もいい」と絶賛している。
押切もえオフィシャルブログ『moe mode』にも、新作を読んだファンから「すごくよかった…こんな作品をずっと待ってました」「もえちゃんの文章好き~元気もらえます」「主人公彩未の複雑な心境や仕草を柔らかく丁寧な言葉で表現するところがスゴイ」などのコメントが寄せられ、押切も「さっそく小説第二弾の感想をいただき、感激です」と心境を伝えている。
押切はこの作品を皮切りに、「やりたいことと現実の間で悩んだり、格闘したりしている女性に寄り添う」連作小説を発表していく予定とのこと。今後も夢に向かってもがき奮闘している女性を応援し、元気になれる作品を生み出し続けてくれるようだ。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)
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