【海外発!Breaking News】変形した顔で“エイリアン”と呼ばれるきょうだい5人「治療を受け、困難に打ち勝ちたい」と訴え(ドミニカ共和国)<動画あり>
TechinsightJapan / 2023年12月2日 5時0分
ドミニカ共和国に住むある一家は、12人のきょうだいのうち5人の顔が変形し「エイリアン」などと呼ばれて差別を受けてきた。そんなきょうだいがこのたび、「なんとか治療を受け、試練を乗り越えたい」と自分たちの症状について語った。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。
ドミニカ共和国サンファン州の小さなコミュニティ、ジノバ(Jinova)に住むアナさん(Ana)とホゼ・バウティスタさん(José Bautista)の間には、12人の子供がいる。そしてそのうち5人が顔の変形や腫れを伴う稀な症状に苦しんでおり、特異な外観から「エイリアン」「E.T.(地球外生命体)」などと呼ばれてきた。
5人に共通するのは、離れた目、突出した頬骨、鼻の隆起、口腔の不健康などで、顔の変形だけでなく、頭痛、呼吸困難、めまい、身体の痛みなどにも苦しんでいるという。
きょうだいの1人、イサイアスさん(Isaías)は「よくひどい名前を付けられてね。エイリアンと言われたこともあった。それで一時は『私たちは本当にエイリアンなのでは』なんて信じかけたことともあったんだ。E.T.と呼ばれたこともあったね」と明かし、こう続けた。
「でもその後、良い人たちが『いや、君たちは人間だよ』と言ってくれたんだよ。」
なお5人の年齢は不明だが、大家族で貧しい家庭ゆえ仕事が必要なのにもかかわらず、兄弟イサイアスさんとアントニオさん(Antonio)、姉妹グラシオーザさん(Graciosa)、プレシオーサさん(Preciosa)、ミゲリーナさん(Miguelina)は外見で差別を受けて就職が難しいという。
さらに5人の症状について医師は「骨性獅面症」と推測するも、正式な診断はついていないそうだ。骨性獅面症とは、頭蓋骨と顔の骨が過剰に成長しライオンの顔のように見えることから「ライオン・フェイス症候群」とも呼ばれており、首都サント・ドミンゴの神経科医フランリィ・バスケス氏(Dr. Franly Vazquez)は「これは非常に稀で、世界で報告されているのは40例もない」と述べている。
一般的な症状は上顎が大きく成長することで、口、鼻、眼窩、視神経など顔全体に影響が及び、視力喪失、呼吸困難、聴力低下、精神遅滞などがみられることもあるようだ。
そのためバスケス医師は、「きょうだいが今も生きていることは驚くべきこと。骨性獅面症の治療は症状を改善させるもので、完治することはない。成長した骨を露出させて少しずつ削り取るか、可能であれば完全に切除してしまうしかない」と語っている。
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