【海外発!Breaking News】溺れかけた青年を助けるため、海水浴客が団結「人間の鎖」で救助をサポート(南ア)<動画あり>
TechinsightJapan / 2023年12月10日 15時19分
![【海外発!Breaking News】溺れかけた青年を助けるため、海水浴客が団結「人間の鎖」で救助をサポート(南ア)<動画あり>](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/japantechinsight/japantechinsight_1012459_0-small.jpg)
南半球に位置する南アフリカでは、これから夏本番を迎え、12月の最高気温が30度以上に達する地域もある。暑い日が続くと海での事故も増加するが、このほど溺れかけた青年を救うために海水浴客が一致団結して救助にあたったという。南アフリカのニュースメディア『Daily Maverick』などが報じている。
11月30日午後3時頃、南アフリカのクワズール・ナタール州の南端にあるポートエドワード(Port Edward)のグレンモア・ビーチで、青年が溺れているという通報が「南アフリカ海難救助隊(NSRI)」に届いた。
「ウムタムブナ・サーフライフセービングクラブ(Umtamvuna Surf Lifesaving Club)」のテリー・バーガーさん(Terri Burger)によると、グレンモア・ビーチは時折強い離岸流があり、泳ぎが得意でなければやや危険だという。事故当時は晴天で、木曜日とはいえビーチには多くの人がいたそうだ。ビーチで海水浴客の安全を見守るライフガードは12月15日から常駐を予定しており、それ以前は週末のみ稼働していたため、現場のビーチにライフガードはいなかった。
そんな中、強い離岸流に巻き込まれた20歳の青年が溺れているという通報を受け、海難救助隊が出動した。しかし海難救助隊が駆けつけた頃、青年はすでに海水浴客らによって助け出されていた。
青年が溺れていることを知ると、地元に住むファカマニ・ンゲレカさん(Phakamani Ngeleka、20)とムコビ・ンゲレカさん(Muqobi Ngeleka、16)がビーチに設置されているピンクの救助ブイを持って海に入り、そのブイを青年に渡して浮力で補助しながら救助した。また、元ライフガードの地元男性スフィウェ・ムベレさん(Sphiwe Mbele)も救助に参加し、少しずつ砂浜へと近づいていった。
当時、波はかなり高くなかなか砂浜に近づくことができなかったが、そこで海水浴客およそ50人が手をつないで人間の鎖を作り、青年を海から引き上げるのを手伝った。この救助活動の様子は、近くのフィッシング・クラブによって撮影されている。そして溺れかけた青年は病院に搬送されたが、命に別状はなく無事に退院したという。
海難救助隊のクレイグ・ランビノンさん(Craig Lambinon)は、青年の救助に参加した人々の貢献を称えた。また、今回の水難救助の先頭に立ったファカマニさんとムコビさんが使ったピンクの救助ブイについて、2017年の導入以来、少なくとも166人の命を救ってきたと述べた。海難救助隊は2017年から「ピンク・レスキュー・ブイ構想」を実施しており、2018年には国際海難救助連盟のイノベーション・技術賞を受賞した。視認性の高いこのブイは、救助されるまでの間、緊急浮揚装置として使用できる。現在、約1,440個のブイが南アフリカの河川、ダム、海岸に設置されているそうだ。
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