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【海外発!Breaking News】モルヒネの100倍強力! 妊娠中の“フェンタニル”使用で小頭症、口蓋裂、合趾症ベビー誕生か(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2023年12月9日 21時18分

【海外発!Breaking News】モルヒネの100倍強力! 妊娠中の“フェンタニル”使用で小頭症、口蓋裂、合趾症ベビー誕生か(米)<動画あり>

母親が妊娠中に合成オピオイド「フェンタニル」を使用すると、誕生した赤ちゃんに影響はあるのだろうか? アメリカの小児科医らが今年9月、「胎児性フェンタニル症候群」の可能性を示唆する研究結果を発表し、今月になってYouTubeチャンネル『NBC News』などが写真を公開して衝撃が広がっている。フェンタニルを使用した母親から生まれた赤ちゃんには、共通する特徴的顔貌と身体的異常があるという。

ヘロインの50倍、モルヒネの100倍強いと言われる合成オピオイド「フェンタニル」と、赤ちゃんの先天異常には関連があるのだろうか?

米デラウェア州の「ネマーズ小児病院(Nemours Children’s Hospital、以下NCH)」の遺伝伝カウンセラーと医師のグループは昨夏、地元の新生児集中治療室から「哺乳が困難である」と転院してきた新生児ら数人に、ある“共通点”があることに気付いた。

そして赤ちゃん10人について調査を行い、電子医療ジャーナル『Genetics in Medicine Open』に今年9月、論文を発表した。

著者の一人でNCHの遺伝子診療部長のカレン・W・グリップ医師(Karen W. Gripp)によると、10人は全員が小頭症、低身長で特徴的な顔貌をしており、複数に口蓋裂、足の変形(丸みを帯びた揺り椅子状足底)、生殖器の奇形、短く幅が広い親指、合趾症などが見られたという。

調査の対象となった赤ちゃんはNCHの6人と、カリフォルニア州(2人)、マサチューセッツ州、ロードアイランド州からの4人で、医師らは当初、「スミス・レムリ・オピッツ症候群(SLOS)」を疑った。SLOSとは、遺伝子の異常によりコレステロールが体内でうまく生成されず、小頭症、特徴的顔貌、知的障害、口蓋裂、合趾症といった全身性の症状が現れる。

しかし遺伝子検査の結果、全員が陰性であることが分かり、胎児性アルコール症候群についても調べた結果、やはり陰性だった。その後のさらなる調査により、10人の母親全員が妊娠中にフェンタニルを使用していたことが分かり、赤ちゃんも誕生時、フェンタニルの陽性反応があったという。



しかしながら、「フェンタニルは非常に強力な合成オピオイドで、胎盤を通過して先天異常を引き起こす」ということは証明されているものの、10人の母親がいつ、どのくらいの量のフェンタニルを使用したのかなどについての情報は乏しいという。また、対象が10人と少ないうえ、母親がフェンタニルではない別の薬物を摂取していたケースもあるそうで、グリップ医師は「フェンタニルが赤ちゃんの全身性の異常を引き起こしたのかどうかについては、さらなる調査が必要」と述べている。

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