【海外発!Breaking News】店員に食べ物を投げつけて逮捕された女に「共感力を学ぶ機会を」 裁判官の提案に賛同の声(米)<動画あり>
TechinsightJapan / 2023年12月13日 16時24分
米オハイオ州で先月28日、店員に注文した食べ物を投げつけて逮捕された女の裁判が行われた。当初は執行猶予付きで180日間の懲役刑が言い渡されたが、裁判官の型破りな提案を受け入れたことで、服役期間が60日間と短くなり減刑された。世間からは「こんな裁判官が増えるべきだ」など裁判官の柔軟な対応を支持する声が寄せられていることを、米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
米オハイオ州パーマ市のメキシコ料理ファストフード店「チポトレ(Chipotle)」で今年9月、客として訪れたローズマリー・ヘイン(Rosemary Hayne、39)はブリトーボウルを注文した。しかしローズマリーは提供された商品に不満があったようで、カウンターで店員にクレームを入れた。
しかもローズマリーは店員の対応に納得がいかなかったようで、感情を爆発させ、持っていたブリトーボウルを店員の顔に投げつけたのだ。当時の様子を捉えた動画には、被害者であるエミリー・ラッセルさん(Emily Russell)の顔を目がけて、ローズマリーが力いっぱいブリトーボウルを投げつける光景が映っていた。
ローズマリーはこの件で逮捕され、先月28日に同市の地方裁判所で裁判が行われた。ティモシー・ギリガン裁判官(Timothy Gilligan)は、「自分が望んだ通りのブリトーボウルが出てこなかったから、こんな態度をとったのですか?」とローズマリーをたしなめた。ローズマリーは自身の行動について、「弁解の余地もない」と反省の意を示しながらも「提供されたブリトーボウルについて満足していない」と主張した。
ローズマリーの行為は暴行罪にあたるとして有罪となり、90日間の執行猶予付きで懲役180日の判決を言い渡された。しかしここでティモシー裁判官は、「2か月間、ファストフード店で週に20時間働くことに同意すれば、服役期間を60日に減らします」とローズマリーに提案した。このユニークな提案に同意したローズマリーは、どのファストフード店で働くかは明らかにされていないが、これからどこかの店舗で2か月間働くことになる。
ティモシー裁判官は、「『納税者たちが90日間服役する彼女の食費などを支払うよりも、ローズマリーに共感力を学ぶ機会を与えるほうがいい』と思いました。この判断が、他の人々にこの種の行動を思いとどまらせる抑止力になることを願っています」と説明した。
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