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【海外発!Breaking News】激しい腹痛で病院に駆け込み、子宮外妊娠が判明 腹腔内の胃腸の横で胎児が成長(仏)

TechinsightJapan / 2023年12月14日 20時55分

【海外発!Breaking News】激しい腹痛で病院に駆け込み、子宮外妊娠が判明 腹腔内の胃腸の横で胎児が成長(仏)

今月9日、激しい腹痛を訴えて病院を訪れた女性が、気付かずに妊娠していたと医学雑誌にて発表された。それは子宮外妊娠であり、胎児は女性の腹腔内の胃腸の横で成長していることが判明。子宮外妊娠全体の約1%という珍しい症例に担当医師も驚愕したと英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。

驚きの症例は、ギヨーム・ゴアンコール(Guillaume Gorincour)医学博士らにより、医学雑誌『The New England Journal of Medicine』に掲載された。フランス領のレユニオン島に住む37歳の女性は、10日間も続く激しい腹痛に襲われていた。腹部膨満感の症状も現れて悪化したため、フランスにある病院を訪れて超音波検査を受けると、予想もしていなかった事実が明らかになった。

検査の結果、女性は妊娠していることが判明したのだ。すでに妊娠23週を迎えていたが、女性は自身が妊娠していた事実に気がついていなかった。さらに検査を進めると、女性は異所性妊娠(子宮外妊娠)をしており、腹腔内の胃腸の横で胎児が正常に育っていることも分かった。

通常、妊娠すると受精卵が子宮内に着床して成長していくが、異所性妊娠(子宮外妊娠)は文字通り子宮の外に受精卵が着床することを指す。異所性妊娠は受精卵の着床部位によって、卵管妊娠、卵巣妊娠、腹腔妊娠、頸管妊娠などに分類され、卵管妊娠が異所性妊娠全体の約95%と最も頻度が高い。

過去に流産と2度の正常な妊娠を経験して2人の子どもがいる今回の女性は、腹腔妊娠に分類された。異所性妊娠自体が全妊娠ケースの約2%という低い確率だが、腹腔妊娠の確率は子宮外妊娠全体の約1%と非常に珍しい。異所性妊娠は着床部位が異なるだけで、妊娠している事実には変わりないため、個人差はあるものの無月経やつわりなどの症状が現れる。

また妊娠箇所によっては内出血や卵管破裂などを引き起こす危険性があり、最悪の場合には、出血性ショックで母親が死亡する可能性もある。そして、腹腔妊娠において、赤ちゃんを失う確率は90%と言われている。仮に助かった場合でも、5人に1人の確率で先天性欠損や脳障害を抱えるという。



今回のケースでは母子双方の安全性を考慮され、女性は専門病院へ運ばれ、妊娠29週まで待ってから開腹術による早産で出産し、赤ちゃんは新生児集中治療室へ運ばれた。早産は妊娠22週以降、37週未満で出産に至った場合を指し、妊娠22~23週で生まれた場合の生存率は66.1%だが、今回のように妊娠28~29週で生まれた場合は96.7%と生存率が高まる。

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