1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

【海外発!Breaking News】手術中の82歳女性患者の頭を拳で殴打した医師、停職処分に(中国)<動画あり>

TechinsightJapan / 2023年12月26日 5時0分

【海外発!Breaking News】手術中の82歳女性患者の頭を拳で殴打した医師、停職処分に(中国)<動画あり>

中国で、目の手術をしている最中に患者の頭を拳で殴る医師の動画が拡散され、人々の怒りを買っている。医師は、患者の行動により起こり得る手術中の事故を防ぐためだったと主張しているが、最終的に停職処分となった。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

中国のミニブログサイト『微博』で今月19日、目の手術を受けている82歳の女性患者が医師に頭を殴られる瞬間を捉えた動画が投稿され、あっという間に拡散した。SNS上では、この医師に対して非難の声が続出している。

動画は2019年12月12日に中国・広西チワン族自治区貴港にある眼科クリニック「貴港愛爾眼科医院」に設置していた監視カメラが撮影したもので、局部麻酔をかけられて仰向けに寝かされた女性患者の目を手術する様子が映っている。

その後、医師が患者の顔を拳で数回ほど殴り、痛みに身をよじらせる患者を他の医療スタッフによって押さえつけられる様子が捉えられていた。英国放送協会『BBC』のデジタル版が、同医院を含む眼科病院チェーンを運営している「アイアル・アイ・ホスピタル・グループ(愛爾眼科医院集団股分有限公司)」にコメントを求めたところ、「患者は局部麻酔だったため、手術中にじっとしていられなかったようだ」との回答があったようだ。

同グループの声明によると、患者が手術中に何度も手で目の辺りを触ろうとしたり、頭を動かしたということだ。またこの患者はチワン族の言語であるチワン語しか話さず、医師が北京語(標準中国語)で注意しても理解できなかったそうだ。

さらに声明では、「手術箇所を患者が手で触れることで感染症を引き起こす可能性があり、また手術中に患者が手を伸ばすという危険な行為をやめさせるためにも、やむをえず患者を乱暴に扱った」と説明している。ちなみに『BBC』によると、女性は殴られたことで額に打撲傷を負ったと主張しているという。

同グループは同医院がこの件についてグループ本部に報告していなかったことを述べており、今月21日の声明で、女性を殴った外科医で同医院の院長でもあるフォン・グイチャン氏(馮 桂強)を停職処分とし、グループのCEOを解任したことを発表した。また、地元メディアの取材に応じた患者の息子によれば、同医院の経営陣からは謝罪があり、賠償金として500元(約9980円)を受け取ったそうだ。



ちなみに今回の映像を『微博』に公開したのは、武漢市中心医院の女性救急医アイ・フェン氏(艾芬)だった。アイ氏は2021年に湖北省の「武漢大学付属愛爾眼科医院」で白内障と診断され、右目の濁った水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズ(眼内レンズ)を目の中に挿入する手術を受けた後に網膜が剥離し、ほぼ失明状態にさせられたという。その後、同医院を訴えたものの敗訴したようだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください