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【海外発!Breaking News】滑走路に現れた“小さな訪問者” 空港職員も「初めて」と驚く(ニュージーランド)

TechinsightJapan / 2024年1月31日 15時46分

【海外発!Breaking News】滑走路に現れた“小さな訪問者” 空港職員も「初めて」と驚く(ニュージーランド)

ニュージーランドのウェリントン国際空港で今月12日、滑走路に小さな生き物が侵入し、離陸待ちだった飛行機が遅延するアクシデントが起きた。張り巡らされたフェンスを越えて滑走路に飛び出した生き物について同空港がSNSに写真付きで報告したところ、ユーザーからは「なんて可愛いの!」といった声が寄せられている。同空港はテックインサイト編集部の取材に対し、「ペンギンが空港内に侵入するのは初めてのことです」と珍しいケースだったことを話してくれた。

珍しい訪問者が現れたのは、ニュージーランドの首都ウェリントンにある「ウェリントン国際空港(Wellington Airport)」だ。今月12日午後2時頃、航空会社「エア・チャタム(Air Chathams)」のパイロットが、搭乗客を乗せて離陸の準備を整えていた時だった。パイロットが不意に滑走路に目を向けると、小さな赤ちゃんペンギンが歩いていたという。

同空港の対外広報担当マネージャー、フィル・レニーさん(Phil Rennie)によると、パイロットからペンギン発見の連絡を受け、同空港の職員であるアレックス・マクレガーさん(Alex McGregor)とカレブ・ウッドコックさん(Kaleb Woodcock)が滑走路に駆けつけた。赤ちゃんペンギンを捕獲するまでの間、乗客やパイロットは機内で待機することになった。

フィルさんが提供してくれた保護当時の写真には、車の中でアレックスさんの膝の上に乗るリラックスした様子の赤ちゃんペンギンの姿があった。アレックスさんは笑顔で一緒に写っており、空港でペンギンを保護するという珍しいシチュエーションを楽しんだようだ。



この赤ちゃんペンギンは、フェアリーペンギンという種類だった。フェアリーペンギンはオーストラリア南部とニュージーランドに生息しており、体長30~40センチ、体重1キロという世界最小のペンギンである。体毛は青みがかったグレーで、ニュージーランドでは「ブルーペンギン」とも、ニュージーランドの先住民族であるマオリの言葉では「コローラ(kororā)」とも呼ばれている。

南半球に位置するニュージーランドは夏真っ盛りであり、当時の滑走路上の温度計は50度を超えていたという。野生動物担当スタッフのジャック・ハワースさん(Jack Howarth)によると、保護した赤ちゃんペンギンは体調が悪かったのかあまり反応が良くなかったそうだ。ジャックさんは、「このペンギンがどのくらいの時間、太陽の下に晒されていたのか分からなかったため、ウェリントン動物園内にある動物病院で、病気やけがをした在来の野生動物の治療やリハビリも行っている『The Nest Te Kōhanga』に連れていくのがベストだと考えました。彼らは以前にも、野生動物がやってきた際に手助けをしてくれたんです。今回も快く受け入れてくれて、赤ちゃんペンギンをクールダウンさせ、他にも問題がないかチェックしてくれました」と説明している。

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