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【海外発!Breaking News】5年間の昏睡状態から目覚めた女性、救ったのは夢をみて信じ続けた“母の愛”(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2024年2月24日 5時2分

先が見えず、心が折れそうになりながらも、娘の回復を信じてやまなかったペギーさん。娘の手を取ると「私の手をギュッと握って。ジェニー、握ってよ」と何度も話しかけた。5年間、ジェニファーさんがその手を握り返すことはなかったが、ペギーさんはいつも心の中で「娘はそこにいる」と感じていたという。

そして忘れもしない2022年8月のある日のこと、その日は晴天で、ペギーさんがいつものように娘を車椅子で外に連れ出すと、ジェニファーさんが母の冗談に反応し笑い始めたのだった。ペギーさんは「そんな娘を見て怖くなった」と明かしており、建物のそばまで車椅子を移動すると、5年ぶりに笑う娘を撮影したという。しかしそれはほんの一時の出来事で、ジェニファーさんは再び昏睡状態に戻ってしまった。



それでもペギーさんは諦めず、ジェニファーさんを翌日もその翌日も外に連れ出した。するとジェニファーさんはその度に、何らかの反応を示すようになり、そのうちペギーさんが投げかける簡単な質問にうなずいたり、頭を振ったりして「イエス」「ノー」で答えるようになった。



言葉は出せないものの次第に覚醒時間が長くなり、ペギーさんは娘の姿をカメラで捉えて医師に見せ、こう頼み込んだ。

「スピーチセラピーをして欲しい。」

ペギーさんは当初、「音を出すこともできないのに、セラピーはできない」と医師に言われたそうだが、「だからこそ、セラピーが必要なのよ」と説得し、ジェニファーさんはそれから数週間で母音が言えるようになった。

こうして2023年7月、ジェニファーさんはついに退院。その年の5月に60歳で仕事を引退したペギーさんのミシガン州ドウォージャックの自宅に移り住んだ。さらに一時は「僕たちが知っているママはいなくなってしまった」と疎遠になっていた3人の息子(10代後半から20代前半)とも再会。1歳の孫娘とも会い、10月には三男の高校最後のフットボール観戦を楽しんだ。現在は長男も一緒に住んでいるそうで、ペギーさんの自宅は一気に賑やかになった。



なおジェニファーさんは、文字を綴ることができ、学校の友達のこと、初めて乗った車のこと、事故よりもかなり前のことは覚えているという。ただ事故のことや、その前後で起きたことは全く思い出せないそうで、今後もスピーチセラピー、作業療法は続くという。また、拘縮した関節を治療するための手術が数回予定されており、ペギーさんは「この先、娘には歩けるようになってもらいたい…。全てのことができるようになって欲しいけど、何が可能なのかは分からない。だからこれからも努力は続けていくの」と語り、こう続けた。

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