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【海外発!Breaking News】7年に一度咲く“死体花”が開花 独特な臭いを嗅ぐために人々が集まる(米)<動画あり>

TechinsightJapan / 2024年3月4日 17時37分

【海外発!Breaking News】7年に一度咲く“死体花”が開花 独特な臭いを嗅ぐために人々が集まる(米)<動画あり>

腐敗臭のような臭いを放つことから“死体花”と呼ばれる植物は7年に一度、花を咲かせると言われている。米カリフォルニア州の博物館で先月27日、その珍しい開花が始まり、翌日には満開となった。この花は数日間しか開花しないそうで、滅多に見られない開花の状態やどんな悪臭がするのかなど、興味津々の人々が多数集まったという。米ニュースメディア『People.com』などが報じた。

米カリフォルニア州サンフランシスコのゴールデン・ゲート・パーク内にある博物館「カリフォルニア科学アカデミー(California Academy of Sciences)」は先月27日、X(Twitter)でショクダイオオコンニャク(別名:スマトラオオコンニャク、または死体花)と呼ばれるサトイモ科・コンニャク属の植物の花が開花し始めたことを報告した。

“ミラージュ(Mirage)”と名付けられたこの花は、2017年に同じくゴールデン・ゲート・パーク内にある植物園「Conservatory of Flowers」からギフトとして、カリフォルニア科学アカデミーへ贈られたものだった。当時、ミラージュは栽培して1~2年とみられており、カリフォルニア科学アカデミーで開花するのは、受け取ってから初めてのことだった。

この植物は、花が咲くと腐った肉のような臭いがすることから“死体花”とも呼ばれている。強烈な臭いを放つ理由は、受粉のために必要とする虫を引き寄せるためだという。生物学者として同博物館に勤めるティム・ウォンさん(Tim Wong)は、「臭いの受け取り方は人によって様々で、ニンニクや汗くさい足の臭いと表現する人もいます。私は仮設トイレのような臭いがするなと思いましたね」と話す。

今回注目を集めたのは、そのユニークな臭いの特徴だけではない。ショクダイオオコンニャクの花は一般的に7~10年に一度、花を咲かせると言い、開花は数日しか続かない。花を咲かせるには膨大なエネルギーを必要とするため、次の開花は最短で2~3年、あるいは10年ほどかかるケースもあるという。国立植物園である「米国植物園(United States Botanic Garden)」は、野生の死体花は世界で1000株未満しか存在していないと推定しており、非常に珍しい植物である。

また原産地はインドネシア・スマトラ島の熱帯雨林で、北米では夏の時期に開花するのが一般的だ。しかし今回、ミラージュは2月という真冬に花を咲かせ、そのイレギュラーな開花時期にも専門家から注目が集まっている。

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