【海外発!Breaking News】中国の動物園、集客のためチャウチャウを染め“パンダ犬”にして物議<動画あり>
TechinsightJapan / 2024年5月8日 20時55分
中国では今月1日から5日間、労働節(メーデー)に伴う大型連休となり、多くの人が国内旅行を楽しんだ。そんななか江蘇省の泰州動物園では1日、連休に合わせて“パンダ犬(熊猫犬)”の園舎をオープンし物議を醸した。シンガポールのニュースメディア『The Straits Times』などが伝えている。
中国の大型連休の初日である1日、江蘇省の泰州動物園では2匹のパンダ犬がお披露目され、園舎前では来園客が長蛇の列を作った。
たまたま同園の前を車で通りかかったという女性は3日、たくさんの車が園内に吸い込まれていくように入っていくのを見て来園を決めたそうで、入場すると多くの人が「パンダはどこ?」と尋ねるのを聞いたという。そして人の流れに沿って進んでいくと、パンダ犬に行き着いたそうだ。
このパンダ犬に対しては「新種の動物なの?」「本当にパンダなの?」と混乱する人もいたようだが、実はぬいぐるみのようなモコモコの被毛を持つ中国原産の「チャウチャウ」で、スタッフが長い毛を刈りこみ、目の周り、耳、両脚などをパンダのように黒く染めていた。そして園舎の前には、「パンダ犬は実際の犬種ではありません」と説明書きが添えられていた。
同園のスタッフである柳秋明さんによると、パンダ犬は連休中の目玉だったそうで、地元メディアのインタビューに「実は連休中により多くの人に来てもらい、園内でより楽しんでもらうためにパンダ犬の園舎を設置したのです。ジャイアントパンダを収容するには施設が小さすぎるという事情もありました」と明かしていた。
そうしてこの同園の目論見は大成功。来園者は入場料大人約436円(20元)、身長140センチ以上の子供約218円(10元)のほかにパンダの見学料を払う必要がなかったうえ、同園のチケットにはパンダ犬の写真が印刷されていたこともあって、パンダ犬はまさに“人寄せパンダ”になったのだ。
しかしながら、このパンダ犬の動画がSNSで拡散すると、「チャウチャウに色を染めるのは虐待ではないか」といった声が相次ぎ、同園は次のように反論した。
「犬の被毛は人間の毛髪に似ているため、人間と同じように染色が可能であり、犬に対して害はありません。また犬の被毛が長い場合には天然染料を使うことも可能です。」
さらにほかにも次のようなコメントが寄せられ、物議を醸した。
「今の動物園は、お金のためなら何でもするんだね。」
「意外に可愛いと思うけど。」
「中国でしょう。この犬たちが食べられなかっただけ、マシだよ。」
「動物園は動物について理解し、動物を愛する気持ちを育てる教育の場でもあるはず。パンダがいないからといって犬に染色することは正しいこととは思えない。」
「パンダ犬を展示して人を集めるというコンセプトがまず理解できない。」
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