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【海外発!Breaking News】「犬だと思っていた」近所の動物、実はライオンの赤ちゃんだった(南ア)

TechinsightJapan / 2024年6月5日 13時26分

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野生動物の宝庫である南アフリカ。なかでも「ビッグファイブ」と呼ばれる大型野生動物のライオン、サイ、ゾウ、バッファロー、ヒョウとはサファリツアーなどで巡り合うことができる。一方で、当然ながら彼らが暮らすエリアと人間が暮らすエリアは全く別であり、これら大型野生動物が普通の住宅街に「住む」ことはない。しかしこのほど、民家の庭で飼われていた犬が、実はライオンだったという事件が発覚した。南アフリカのニュースメディア『IOL』などが伝えている。

最初に“異常事態”に気づいたのは、南アフリカ・ダーバンのウェストヴィル(Westville)というエリアでお手伝いさんとして働いている女性だった。この女性は当初、近所の民家の庭で2頭の犬が遊んでいると思っていた。しかし、その様子をよくよく見るとライオンの子供のようだと気づき、雇い主に報告、警備会社に連絡した。5月21日午後1時半ごろ、連絡を受けた警備会社「フィデリティ(Fidelity Services Group)」が庭に入ると、確かにそこで遊んでいたのは2頭のライオンの子供だった。警備会社はすぐに警察と動物保護団体「SPCA」に通報し、2頭はSPCA監視下のもと保護された。

2頭のライオンは生後6か月、メスは“ナラ”、オスは“シンバ”と名付けられていた。動物福祉団体「Four Paws」の責任者であるフィオナ・マイルズさん(Fiona Miles)は、「子供ライオンは大型肉食動物に成長するため、特別な食事、種に適した飼育、そして可能な限りの自然な環境が必要です」と述べた。また、同団体マネージャーのバーバラ・パトリックさん(Barbara Patrick)も、2頭にストレスをできるだけ与えないようにSPCAの保護先に移動させ、生のチキンを食べさせ、きれいな水をたくさん与えたとコメントし、「掃除のために移動させる時は、2頭同時に連れていかなければならないほど仲良しです。朝はベッドの隅で寄り添い、用意した大きなクッションでも常に寄り添っています」と2頭の健康状態が良好であること、その絆がとても深いものであることを明かしている。



クワズール・ナタール州政府の野生生物保護団体「エゼムベロKZNワイルドライフ(Ezemvelo KZN Wildlife)」のムサ・ムンタンボ報道官(Musa Mntambo)がメディアに語ったところによると、今回のように庭でライオンを飼育することは1974年の自然保護条例第15号と、国家環境管理生物多様性法の「絶滅危惧種または保護種の規制」に違反するという。子供のライオンはまだ危険ではないが、こういった動物を家で飼おうとする人々は、彼らが肉食動物であることを忘れていると述べ、「問題なのは、ひとたび肉食動物が血の味を知ったら、大変なことになるかもしれないということだ」と警鐘を鳴らした。

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