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【海外発!Breaking News】豊尻術で危険なアクリル樹脂を注入された女性が死亡 施術者は資格なし(ブラジル)

TechinsightJapan / 2024年7月12日 8時28分

【海外発!Breaking News】豊尻術で危険なアクリル樹脂を注入された女性が死亡 施術者は資格なし(ブラジル)

ブラジル在住のモデル兼インフルエンサーの女性(33)が今月2日、集中治療室に入院中に心停止を起こして死亡した。女性は10日前に豊尻術を受けており、安全性が確立されていないアクリル樹脂を臀部に注入されていたという。悲劇の事故をブラジルのニュースメディア『G1』などが伝えた。

亡くなったのは2児の母、アリーン・マリア・フェレイラ・ダ・シルバさん(Aline Maria Ferreira da Silva、33)で、ゴイアス州ゴイアニアのクリニックで先月23日、豊尻術を受けていた。

アリーンさんの夫によれば、施術は3回予定されており、その日が第1回目だったという。豊尻術といえば、臀部にヒアルロン酸を注入する方法や、自分の脂肪を注入する「ブラジリアンバットリフト(BBL)」が良く知られているが、その日使われたのはポリメタクリル酸メチル(以下、PMMA)で、左右に30ミリずつ注入され、約8万8千円(3000ブラジル・レアル)を支払っていた。



PMMAとはアクリル樹脂とも呼ばれるプラスチックの一種で、耐久性があり透明度が高いことから水族館の巨大水槽などに使用されている。また医療やコスメ関連でも幅広く使われ、義歯、インプラントと骨の隙間の充塡剤、メイクの伸びをよくする基材などとして活用されている。

しかしながらPMMAは安全性が確立されておらず、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)は使用箇所の炎症、壊死などの可能性を指摘し、臀部や顔などへの施術への使用を推奨していないという。

アリーンさんは豊尻術を受けた翌日、高熱を出してクリニックに連絡していたが、医師に「それは普通だから問題ない。解熱剤を服用するように」と言われただけだった。ところが熱は下がらず、施術から3日後の26日に腹痛が始まり、その翌日に気を失って地元の病院に入院した。そして28日には私立病院の集中治療室に搬送されたが、今月2日に心停止を起こして死亡した。

母親によると、アリーンさんは2021年から同クリニックで目、鼻、口の形成手術を受けていたそうで、「これまで数多くの手術を受けてきて、全てが順調だった。だから、あの子はクリニックのオーナーを完全に信頼していたの」と明かした。



ところがその後の当局の調べで、同クリニックにはアリーンさんのカウンセリングや医療記録、契約書などが全く残されておらず、オーナーのグラツィエリー・ダ・シルバ・バルボーサ(Grazielly da Silva Barbosa、39)が違法に医療行為を行っていたことが判明。パラグアイの学校で医学を3学期間学んだだけにもかかわらず、「生物医学を学び、医師免許を取得している」と嘘をついていたそうだ。

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