【海外発!Breaking News】学校の送迎車に3時間半も閉じ込められた5歳女児、窓を割り自力で脱出(米)
TechinsightJapan / 2024年9月23日 14時3分
米ニューヨークで今月12日、学校へ向かう送迎車のバンに乗っていた5歳女児が車内に取り残された。運転手は「女児が寝ていたから気付きませんでした。ミスだったんです」と釈明したが、停職処分となった。女児はこの経験でトラウマを抱え、学校に通えなくなってしまった。米ニュースメディア『PIX11』などが報じた。
今月12日午前7時頃、米ニューヨーク市クイーンズ区の私立学校「Al-Ihsan Academy」へ向かう送迎車のバンを運転していたファルークさん(Faruk)が、車内に5歳女児を取り残してしまった。当時、女児は後部座席で眠っており、女児の存在に気付かず全員が車を降りたと思い込んだファルークさんは、そのまま10分ほどバンを運転して予約していた病院に向かった。
病院のそばの道路に停車していたバンの中で目を覚ました女児は、車内に閉じ込められたことに気付いた。当時の外気温は約28度であり、エンジンの止まった車内の温度は次第に上昇した。暑さをしのぐために制服を脱いだり、持っていた水筒で水分を補給していたが、全て飲み干してしまった。
どうにかしてこの状況から脱出しようと考えた女児は、履いていた靴底の硬い部分で車の窓を割った。バンから出た女児は、通りかかった人に助けを求め、父親のマフタブル・ブイヤンさん(Mahtabul Bhuiyan)の電話番号を伝えて電話をかけてもらった。電話をかけてくれた人は、緊急通報用電話番号「911」にも連絡した。
マフタブルさんの話では、女児は7時から10時半まで3時間半も車内に閉じ込められていたそうで、「娘は亡くなっていたかもしれないんですよ」と怒りを露わにした。
米ニュースメディア『PIX11』の取材に応じたファルークさんは、「女の子は寝ていたから、車内にいたことに気付きませんでした」と話した。「なぜ、後部座席を確認しなかったのか?」と尋ねられると、「ミスだったんです。時々忘れることだってあります。分かるでしょう?」と答えており、事態の深刻さを理解していないようだった。
学校は今回の件について、「今回の不幸な出来事には、深い悲しみを覚えています。運転手は停職処分になりました。我々は女児のご両親と面会し、今後も支援を続けていきます」とコメントした。
マフタブルさんは緊急事態に備え、毎週娘と一緒に電話番号を覚える練習をしていたと話しており、「バンに3時間以上も閉じ込められたのに、娘は意識を失いませんでした。娘の勇敢さを心から誇りに思います。どうやってこの状況に対処したのか、想像もできません」と娘の無事を喜んだ。
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