1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

【海外発!Breaking News】就寝中の寝室にコウモリが侵入し、子供が狂犬病で死亡「咬傷がなかった」と両親(カナダ)

TechinsightJapan / 2024年10月9日 5時55分

【海外発!Breaking News】就寝中の寝室にコウモリが侵入し、子供が狂犬病で死亡「咬傷がなかった」と両親(カナダ)

カナダ保健当局は今月2日、オンタリオ州に住む子供が狂犬病で死亡したことを明らかにした。家族が目覚めてコウモリが寝室にいることに気づいたものの、子供に咬傷が見当たらなかったため、病院に連れていかなかったという。米ニュースメディア『CBS News』などが伝えた。

2日、オンタリオ州ハルディマンド・ノーフォーク・ヘルス・ユニットの最高医療責任者、マルコム・ロック医師(Dr. Malcolm Lock)が理事会で明らかにしたところによると、同州サドバリー北部の地域で子供が就寝中、コウモリが持っていたウイルスに晒された。

ロック医師は説明の中で、「家族が目覚めると、寝室にコウモリが1羽いた。そこで両親が子供の状態を確認したところ、咬傷や引っかき傷、唾液の痕などがなかったため、狂犬病ワクチンを接種しなかった。ところが残念ながら、その子は死亡してしまった」と明かした。

また、オンタリオ州の最高医療責任者、キーラン・ムーア医師(Dr. Kieran Moore)は声明で、子供は狂犬病の症状が現れたため、9月初めに入院したことを明らかにし、「人がオンタリオ州内で狂犬病に感染したケースは、1967年以来初めてのこと」と説明した。

今回の事例を受けて、ロック医師は「オンタリオ州南部地域では近年、狂犬病に感染したコウモリの割合が10%未満だったのが、16%にまで増加した」と指摘し、「コウモリと何らかの形で接触した場合は、咬傷がなくてもすぐ治療を受け、必要であれば狂犬病ワクチンを接種すべきである」と述べた。



なお、狂犬病は、コウモリ、アライグマ、キツネ、スカンクおよびペットなどにも確認され、引っかかれたり、咬まれたりした際に、動物の唾液と直接接触することで人間に感染する。

初期症状は脱力感、不快感、発熱、頭痛などがあり、インフルエンザに似ている。咬まれた部位に不快感や痒みなどを伴う場合があり、症状が現れる前に治療を行えば、その効果は非常に高い。ただ神経系を侵し、脳や脊髄の炎症を引き起こす致死性のウイルス感染症であり、錯覚や幻覚などの神経症状が現れると、最終的には呼吸停止を引き起こし、致命的となる。

米疾病予防管理センター(CDC)によると、狂犬病の潜伏期間は数週間から数か月に及び、暴露された場所や重症度、年齢によって異なるという。そのため、保健当局は次のようにアドバイスしている。

「もし、狂犬病の疑いのある動物に噛まれた場合には、傷口を石けんと水で15分間徹底的に洗浄し、直ちに医師の診察を受けることが必要である。」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください