【海外発!Breaking News】棺の中で手を動かした乳児、病院に搬送も救うことは叶わず 2度の死亡宣告に嘆く家族(ブラジル)<動画あり>
TechinsightJapan / 2024年10月23日 20時55分
ブラジルの病院で今月中旬、死亡宣告を受けた生後8か月の女児が通夜で手を動かすなどの反応を見せ、家族は希望を見出した。ところが病院に搬送後、家族は再び女児の死を告げられ、悲嘆に暮れているという。ブラジルのニュースメディア『G1』などが報じた。
17日夜、ブラジル南部サンタカタリーナ州コヘイア・ピントの「ファウスティーノ・リスカローリ病院(Faustino Riscarolli Hospital、以下FRH)」に、キアラ・クリスレイン・デ・モウラ・ドス・サントスちゃん(Kiara Crislayne de Moura dos Santos、生後8か月)が父親に付き添われて来院した。
診察した医師は当時、「ウイルスに感染している」と診断し、キアラちゃんは治療を受けて退院したが、19日午前3時頃、再び体調を崩してFRHに再来院し、同じ医師が死亡を確認した。
そして家族が死亡宣告を受けてから2時間後、遺体は葬儀会社のオーナーであるアウレオ・アルーダ・ラモスさん(Aureo Arruda Ramos)に引き取られ、午前7時頃に準備が整い、キアラちゃんの通夜が始まった。
ところが家族は午後6時頃、棺の中のキアラちゃんが呼吸をしていることや、体温が一定に保たれていることに気付いた。また、親戚の1人がキアラちゃんの指を触ったところ、ギュッと握り返すなどの反応が見られ、午後7時には葬儀場に軍事消防団が駆けつけた。その時点で、最初の死亡宣告から16時間が経っていた。
その結果、通夜が中止され、キアラちゃんが運び出される際には、集まった家族や親戚から喜びの拍手や歓声が上がった。消防団の説明によれば、キアラちゃんには当時、弱いながらも脈があり、脚には通常死後6~8時間で始まる死後硬直は見られなかったという。
一方で、瞳孔は反応を示さず、首や耳の後ろが腫れており、病院到着後に行われた検査で、通常は成人の約1.5倍と言われる心拍数が1分間に71回と低いことが分かった。また、全身に酸素が届いているかどうかの基準となる酸素飽和度(正常値は96%以上)が、危険水準の89%を下回る84%にまで低下しており、即時のケアが必要な状態だった。
確認のために、医師は心電図検査を行ったが、心臓の電気的活動を測定することができなかった。キアラちゃんは心停止の状態で、家族は2度目の死亡宣告を受けた。
なお家族は、最初の死亡宣告を受けた時、医師から「死因は嘔吐による窒息である」と伝えられていた。ところが死亡診断書には「脱水症状と腸内細菌感染症によるもの」と別の内容が記載されていたことも明らかになっており、父クリスティアーノ・サントスさん(Cristiano Santos)は、「私たちは娘の死に打ちのめされていました。そして希望の光が差したと思ったら再び、こんな結果になってしまったのです」と肩を震わせて語った。
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