【エンタがビタミン♪】桂歌丸、目標は「体重40キロ」。しかし“あんこ餅”1個で終わりの日も。
TechinsightJapan / 2015年9月19日 15時55分
この1年間で3回以上も入退院を繰り返した落語家の桂歌丸(79)。現在の体重は38キロ、和服に着替えるにも休み休みでないと息切れを起こしてしまうという。今年6月にも腸閉塞で入院したが翌月退院し、8月からは『笑点』収録に参加。9月16日には休んでいた地方公演も再開、この日は落語芸術協会主催の「芸協らくご・名古屋寄席」に出演している。
2006年に腰部脊柱管狭窄症の手術、2009年に肺気腫、2010年は肺炎などの肺疾患、2014年には慢性閉塞性肺疾患で入院と大きな病を克服してきた桂歌丸。だが、この1年は他にも背部褥瘡(はいぶじょくそう)の手術や術後の体調不良などで入退院を繰り返しており、体重は38キロまで落ちてしまっている。
9月17日の『ノンストップ!』(フジテレビ系)では、16日の落語芸術協会/名古屋公演で地方公演に復帰した、歌丸師匠に密着取材を行った。
タクシーから杖をついて降りた歌丸師匠は、すぐに弟子の介添えで車椅子に乗った。楽屋から出演する舞台の短い距離も、車椅子を使用して移動していた。また中学3年生で落語界に足を踏み入れた歌丸師匠にとって和服は特別な装いではないはずだが、ここ1年の度重なる入院で足腰が弱った身には着物用の下着に手を通すことさえ重労働だという。何度も休みながら長い時間をかけて和服に着替えた歌丸師匠は、「着物を着るのが苦しい」とさびしそうに笑った。
また医師から「40キロになってくれ」と体重の増加を求められているが、食欲が無くてなかなか食べられないようだ。この日も楽屋であんこ餅を1個食べると、今日の食事はこれで十分だと話す。「明日の昼まで食べ無くても良いし…」との様子から、今の歌丸師匠には体重を落とさないようにすることさえ大変なのだ。
出演時間の30分前には舞台のそでに移動し、酸素ボンベで息を整える。全ての行動に余裕を持たなければ、息切れだけでなく呼吸が苦しくなるからだ。ここまでして高座に上がる理由を、歌丸師匠は「“落語”と“落語のお客様”を残すのが、我々噺家の責任だから」と言い切った。そして6歳のファンからもらった直筆の手紙を開き、嬉しそうに目を落としていた。
(TechinsightJapan編集部 みやび)
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