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【海外発!Breaking News】世界でわずか300人 明るい場所に出られない日光アレルギーの兄弟(英)

TechinsightJapan / 2016年10月2日 19時10分

【海外発!Breaking News】世界でわずか300人 明るい場所に出られない日光アレルギーの兄弟(英)

普段意識することなく感じている日の光。しかしこれがアレルギーとなってしまうと、日中外出することはもちろん普通の生活でもかなりの不便を強いられることだろう。英サウス・ヨークシャーのバーンズリーに暮らす幼い兄弟は、非常に稀な骨髄性プロトポルフィリン症(先天性光線過敏症)ではないかと医師に推測されていることが英紙『Mirror』で報じられた。

リサ・メイソンさん(32)の子供、ヴィンセント君(1歳10か月)とザッカリー君(10か月)は日光に当たると体中が腫れあがり痛みを伴う湿疹ができるという。

そのため、外出時には子供の全身を覆わなければ連れて出ることはできない。ベビーカーに乗せる時ももちろん日よけは欠かせない。家の中にいても日光を避けなければならず、厚手のカーテンを引いた暗闇で兄弟は遊んでいる。

幼い子供が十分遊べないのは可哀相だとリサさんは室内に子供用プールを設置し、外で遊んでいるかのような気持ちにさせてあげているそうだ。室内では通常のライトではなく、特別なLEDライトを設置し兄弟の害にならないように細心の注意が払われている。

2014年11月に生まれたヴィンセント君は、健康児に見えたものの後に湿疹ができた。両親はヴィンセント君が牛乳にアレルギーを持っていること、胃食道逆流疾患であることを知り、特別な食事療法でコントロールするように努めていた。

しかし半年後、庭で遊んでいたヴィンセント君の顔にふたたび湿疹ができていることを発見したリサさんは、室内にヴィンセント君を連れて行き確認した。顔だけに湿疹ができており、1時間もしないうちに湿疹は消えた。そこでリサさんがまたヴィンセント君を庭に連れ出すとすぐに湿疹が現れたという。

2015年12月に次男ザッカリー君が生まれた時も、両親は彼にある種の食べ物アレルギーがあることに気付いた。そしてヴィンセント君同様、日光に対してのアレルギーもあることが判明した。

日光に対してのアレルギー反応を持つ先天性光線過敏症は、世界でたった300人しかいないと言われるほど非常に稀な疾患だ。ヴィンセント君とザッカリー君の症状は断定されてはいないが、その可能性が高いと医師は推測しているという。

長女のレティシアちゃん(3)は弟2人のようなアレルギー症状はないものの、一緒に遊ぶときは常に室内の暗がりの中だ。しかし可愛い弟の病状を察しているのか、文句も言わず室内で遊ぶ長女を誇りに思うとリサさんは語っている。

ヴィンセント君とザッカリー君が日光アレルギーだということが確定すれば、この先他の子供たちと遊ぶことはおろか、将来学校に通うことも困難になるだろうとリサさんとその夫アンドリューさん(43)は不安を隠せない。

赤血球の中にポルフィリンが増加することによって、日光に敏感になるとされる先天性光線過敏症は皮膚が光に当たるとすぐに反応し、腫れや痛みを伴い湿疹が出る。治療は難しく対処法だけだとも言われているために、ヴィンセント君とザッカリー君の将来を懸念する両親の胸中は計り知れない。

出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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