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【海外発!Breaking News】米・保健福祉省『発がん性物質』第14次報告書に加わった7物質 エプスタイン・バール・ウイルス、メルケル細胞ポリオーマウイルス、コバルトとは?

TechinsightJapan / 2016年11月11日 13時54分

【海外発!Breaking News】米・保健福祉省『発がん性物質』第14次報告書に加わった7物質 エプスタイン・バール・ウイルス、メルケル細胞ポリオーマウイルス、コバルトとは?

米・保健福祉省が第14次となる『発がん性物質報告書』を発表した。ウイルス5種類を含む、7種類の“発がん性物質”が新たに認められたが、あまり聞き慣れないエプスタイン・バール・ウイルス、メルケル細胞ポリオーマウイルス、コバルトなどの詳細も気になるところ。これらは一体どのような危険があるというのだろうか。

このたび7つが新たに加わり、計248種類となった米・保健福祉省(U.S. Department of Health and Human Services 以下HHS)が認める『発がん性物質』。添付した画像の表は上から順にエイズウイルス1型(HIV−1)、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)、エプスタイン・バール・ウイルス(EBV)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)、メルケル細胞ポリオーマウイルス(MCV)、トリクロロエチレン(TCE)、金属のコバルトおよびコバルト化合物を示している。

まずは認識されている率が高いと思われる順に触れていきたい。カポジ肉腫、悪性リンパ腫を引き起こすとされてきた「カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)=ヒトヘルペスウイルス8(HHV-8)」、そして「エイズウイルス1型(HIV−1)」についてはもはや説明は不要であろう。男性同士の性的接触での感染率が高いが、感染している女性との安易な性行為が原因になることも多い。KSHVとHIVの両方に感染することも多く、症状が特に重くなることがわかっている。

無色透明の有機塩素系溶剤である「トリクロロエチレン」は、ドライクリーニング工場、半導体工場、軍事施設などで汚れを洗浄する目的で用いられてきたが、廃液の投棄による地下水汚染を理由に使用は規制されている。これまでも肝臓、すい臓および腎臓ガンの“原因として疑われる”とされてきたが、米政府機関がそれを『発がん性物質』と明示したことにより規制は一層進むものと期待される。

成人T細胞白血病の原因とされる「ヒトT細胞白血病ウイルス1型((HTLV−1)」。日本にも100万人を超すキャリア(持続感染者)がいるとみられるが、白血病を発症するのは主に40代の中年以降。男性が陽性である場合、2年後には20%の確率で妻やパートナーの感染が確認されることから、現在は性行為によるHTLV-1感染をいかに防ぐかが重要になっている。また母乳を通じて5%ほどの子が感染するが、現在は妊娠中にその検査も行われているため母子感染の心配はないもよう。また献血時にも検査があるため輸血に関しても現在は心配ないという。

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