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【海外発!Breaking News】世界に300~600人存在 腐敗した魚のニオイを体臭に持つ女性(英)

TechinsightJapan / 2017年2月28日 14時10分

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通りすがりに漂う女性の香りにふと気を留めたことはないだろうか。それは香水の香りや愛用しているシャンプーの香り、もしくはその人自身の体臭だったりするが、もし腐った魚や糞便のニオイであったとすれば誰でも顔をしかめるに違いない。そんな不幸な体臭を持って生まれた女性がイギリスに存在する。英紙『Metro』や『Mirror』が伝えている。

グレーター・マンチェスターのオールダムに暮らすケリー・ファイドー=ホワイトさん(36歳)は、「トリメチルアミン尿症」という珍しい疾患を持っている。これは「魚臭症候群」とも呼ばれ、その名のごとく腐った魚や玉ねぎ、糞便のニオイのする体臭を持つ世界で300~600人程度しか存在しないと言われる奇病だ。

通常は食べ物を口にすれば体内で消化分解されるが、ケリーさんの場合トリメチルアミンという化合物が分解されずに汗や呼吸、尿の中に排出されることによってそれが悪臭となり体から発せられるという。

ケリーさんは生まれた時からこの疾患を持っていたが、ニオイに気付いたのは10代の頃だった。周りの友人から「ケリーって魚のニオイがするね」と言われるたびに「今日はランチに魚のパテを挟んだサンドイッチを持って来たから」とごまかすことが多々あったそうだ。

10代後半なって「自分の体のどこかがおかしい」と確信を持ったケリーさんは、医師に診断を仰いだがその時は原因不明とされた。ニオイにあまり敏感ではないタイプのため、悪臭を放つ自分の体臭と向き合うことは尚更困難だとケリーさんは言う。これまで1日2回は着替え、デオドラントスプレー缶をまるごと使い果たしたり、シャワーを浴びるたびに皮膚が真っ赤になるほど執拗に体を洗ったりしたが、どれも効果がなく皮膚を擦れば擦るほどニオイが悪化した。

ケリーさんは現在、地元のロイヤル・オールダム病院でレントゲン技師として働くが、できるだけ人に体臭を晒さないように夜勤のシフトで通っている。親しい同僚はケリーさんの疾患を理解しているものの、廊下をケリーさんが歩くたびに強烈なニオイが鼻を突くために他のスタッフや患者からの苦情が絶えないそうだ。しかし、どれだけ苦情を得たところでケリーさんの疾患を完治させる薬はなく、今は複数の薬を服用してこれ以上症状が悪化しないように保っているという。

薬の副作用もあり不安や孤立感に悩まされるケリーさんが、はっきりと「トリメチルアミン尿症」と診断されたのはわずか2年前だった。テレビでドキュメンタリー番組を見ていて「もしかして自分の病では」と思い病院を訪れたことがきっかけだった。

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