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【海外発!Breaking News】ジェンダーフリーで育てたい親 赤ちゃんの性別欄に「不明」と記入し役所が混乱(カナダ)

TechinsightJapan / 2017年7月4日 17時33分

【海外発!Breaking News】ジェンダーフリーで育てたい親 赤ちゃんの性別欄に「不明」と記入し役所が混乱(カナダ)

カナダのブリティッシュコロンビアから興味深い話題が飛び込んできた。ある赤ちゃんのヘルスカード(日本の健康保険証のようなもの)には、誕生日や氏名こそ記されているが性別が記されていない。父親は「ジェンダーフリーを強く意識し、敢えてそうしました」と語っていることを『カナダ放送協会/CBC』はもとより、世界のメディアが伝えている。

ブリティッシュコロンビアに暮らしながら、「Gender-Free ID Coalition」のメンバーとして活動しているコーリ・ドーティさん。見かけは男性だがそれは生物学上の話で、自身の性別に関しては「私は男でも女でもないノンバイナリージェンダーです」と説明する。そんなコーリさんには昨年11月11日に可愛い赤ちゃんが誕生したが、ヘルスカードや出生証明書などを得るための申請書にてとんでもない試みを行った。それは性別を男あるいは女と明記しなかったこと。氏名の欄には“DOTY, SEARYL ATLI”と記し、誕生日や出生地もすべて正しく記入したが、性別の欄にはM(Male)あるいはF(Female)ではなく敢えて“U(=Unknown:不明)”と記したのであった。

メディアの取材に「私が生まれた時、医師は性器だけを見て“男の子”と決めつけましたが、それは正しくはありませんでした。だから自分の子は男だ女だと性別を決めずひとりの赤ちゃん、子供とだけ認識し、立派な人間になるよう精一杯の愛情とサポートを与えていくつもりです」とコーリさんは話す。

ヘルスカードがあれば州の健康保険制度を利用することはできる。だが申請書の記入欄に不備があるとして、役所はとても重要な出生証明書をなかなか発行してくれない。役所に対する陳情はまだまだ続くというコーリさんは「この国のすべての公的文書において、性別を記入しなくてもよい自由というものが認められるまで頑張ります」と熱っぽく語る。オンタリオ州とアルバータ州などでは、それを認める動きが進んでいるそうだ。

ところでコーリさんが口にした“ノンバイナリージェンダー”とは、トランスジェンダーの大きな枠組みの中のひとつとされるが、大きな違いはトランスジェンダーが生まれてきた体と性別に違和感を抱くのに対し、ノンバイナリージェンダーは自分が男でありたいのか女でありたいのかが良くわからない、どちらでもないと感じるという。「外見的には男らしいファッションや筋肉美が自慢だけれど、内面は非常に女らしいことを自覚している」「男性として生まれ、女性の身体になりたいけれど心は完全に男のまま」といったケースがこれに含まれるようだ。

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