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【海外発!Breaking News】泥酔状態の母親から誕生した男児、今後の成長に深刻な影響か(ポーランド)

TechinsightJapan / 2017年11月26日 13時8分

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ポーランド中央部ウッチ近郊の町グウォブノで今月16日、34歳の女が出産直前にもかかわらず大量のアルコールを摂取し病院に搬送された。赤ちゃんは緊急帝王切開で無事に誕生したものの、血中アルコール濃度が異常な数値を示しており、今後の成長への悪影響が懸念されている。

ポーランドのニュースサイト『FAKTY w INTERIA.PL』によると、当時この女の血中アルコール濃度は0.4%で、歩行困難や意識混濁などの症状が現れてもおかしくないほどの危険な状態であったという。

彼女が出産直前の大事な時期になぜ飲酒したか、その理由は明らかにされていない。だが出産を控えた女性がプレッシャーで大量のアルコールに手を出してしまう例は以前から報告されており、この女もそうした恐れを抱いていたのであろうか。彼女の母親にも聞き取り調査が行われたが、娘が泥酔していることに「全く気がつかなかった」と話している。

女の健康状態から急きょ帝王切開が行われ、無事に男児が誕生した。だが彼女の飲酒は男児にも影響を及ぼしており、検査の結果0.3%もの血中アルコール濃度が確認された。この数値は千鳥足になったり、吐き気や嘔吐などの症状が現れる状態である。これは大人が該当する症状であるが、大人より96%もアルコール分解能力が劣ると言われる乳児にとっては命に関わる事態だ。そのため男児はすぐにウッチの病院に搬送された。幸い命に別状はなかったものの、血中アルコール濃度の尋常でない高さは今後の成長に深刻な影響を及ぼすことが懸念されている。

妊娠中の飲酒は、胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに届いたアルコールが胎児細胞の増殖や発達を妨げ、流産や死産、分娩異常そして「胎児性アルコール症候群」などを引き起こすケースがある。それでも妊娠発覚後、飲酒をやめることができない女性は少なくないようだ。アメリカ疾病管理予防センターが18歳から44歳までの妊婦を対象に2011年から2013年に行った調査によるとアメリカの全妊婦の10%が、また『The Lancet Global Health』によるとドイツでは全妊婦の約25%が飲酒をしていることが判明している。

なお女は今後、お腹の子を死の危険に晒した、あるいは深刻な後遺症が残る可能性を引き起こしたとの理由で控訴される予定となっており、刑が確定した場合は最長5年の刑が言い渡されると見られている。

画像は『FAKTY w INTERIA.PL 2017年11月18日付「Urodziła dziecko z czterema promilami alkoholu we krwi」(Zdjęcie ilustracyjne/(C)123RF/PICSEL)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)

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