【海外発!Breaking News】「戦闘機に乗りこんだらまずは…」米空軍指令本部、パイロットにごもっともな通達
TechinsightJapan / 2017年11月28日 12時45分
米空軍指令本部はこのほど、英サフォーク州の空軍基地に駐留する戦闘機パイロットに対し、ある通達を出した。強靭な体を持ち、特殊な訓練を突破した非常に優秀な者が戦闘機パイロットとして業務に就いているとはいえ、最終的に重要となるものは…!? 英メディア『BBC News』が伝えたこの通達に、世間は「ごもっともな話だ」と苦笑している。
在欧アメリカ空軍の第48戦闘航空団が駐留し、F-15型戦闘機が配備されているレイクンヒース空軍基地(RAF Lakenheath AFB)。イギリスでは過去5年間で起きた1,000件以上のニアミスのうち約360件が英・米軍の軍用機であると報告されており、米軍機も19回をカウントしてたびたびの注意と警告を受けていた。戦闘機の安全飛行は最優先課題であり、基本に立ち返ってもらいたいとする米空軍指令本部。以下のことを守ることで必ずや良い結果が生まれると期待しているそうだ。
「外がよく見えるよう操縦席の窓をきれいに拭くこと。」
「自分はどれほど目視による状況確認をしているのか、それを強く意識して。」
きっかけは今年1月に同基地から飛び立った2機のF-15が英空軍機と50メートル内のニアミスを起こしていたことと、4月に同F-15がイングランド西部のヘリフォード付近を低空飛行中であったなか、1名のパイロットがレーダーからの情報ではなく目視により民間グライダーを発見し、衝突を無事回避して英国グライダー協会から表彰されたことにあった。
グライダーを発見したそのパイロットは、“vigilant state(警戒水準を維持しながらの飛行)”を遵守していたと報告している。イギリスの民間小型機にはトランスポンダーと呼ばれる自動応答装置が搭載されていない場合も多く、安全確保のためにはやはり注意深い「目視」が必要であるようだ。
画像は『BBC News 2017年11月25日付「Fighter pilots told ‘keep windscreens clean’ to avoid crashes」(US AIR FORCE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
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