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【海外発!Breaking News】「お母さんに会いたい」バス下部にしがみつき80キロを移動した少年2人(中国)

TechinsightJapan / 2017年12月3日 6時0分

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8歳か9歳といえば親が恋しい時期であろう。中国の農村部では我が子を残して都会に働きに出る親は2億5千万人を超えると言われ、親に会えるのは年に一度あるかないかという子供の数は年々増え続けている。そのような中、親に会いたい思いが募り、長距離バスの下に隠れて80キロもの道のりを移動した少年2人がいた。『South China Morning Post』『Shanghaiist』などが伝えている。

11月23日のこと、中国版LINEとも言われる「WeChat(微信)」に投稿された2人の少年の写真が瞬く間にネット上で話題となった。そこには泥だらけの8~9歳ほどの2人がバスの下部にある車台に隠れている姿があった。

2人はこの日の朝、学校へ行かず広西チワン族自治区西部の小さな村から出発するバス乗り場へと向かった。このバスは彼らの両親が暮らしていると思われる百色市まで運行しており、運賃は32元(約540円)だったが農村部で暮らす少年らにはチケットを購入するお金がなかったようだ。

『South China Morning Post』によると、バスが出発してから3時間後の西林県に停車した際、バスステーションの警備員によって少年2人は発見されたという。2人は80キロの距離をバス下部の隙間に身を隠し、走行中に落ちないようしがみ付いていたのだった。

この時2人は泥だらけだったが、特に怪我は無かったという。後にバスの作業員が彼らの汚れた服をきれいにして、昼食をとらせた。対応した作業員の話では、少年らの両親は広東省で働いていたものの親戚が農村部にほど近い百色市で働いていると偽っていたそうだ。

少年2人は学校の寄宿舎で暮らしており、連絡を受けた学校関係者が迎えに来て2人は無事に戻って行ったという。2016年に中国政府が行った調査によると、中国農村部の16歳未満の子供の3分の1は親が都市部へ出稼ぎに行っているそうだ。そういった“留守児童”の数は政府の報告では約1000万人とされているが、児童福祉の専門家らはその数はおよそ6000万人に上るとみている。

画像は『South China Morning Post 2017年11月27日付「Boys cling to underside of bus for three hours in China to try to see mum and dad」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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